月世界の人間
ナビゲーションに移動
検索に移動
「月世界の人間」(げっせかいのにんげん)は、H・G・ウエルズ原作、手塚治虫漫画によるSF漫画作品。
『希望の友』(後の『コミックトム』、潮出版社)1972年4月号に読み切り掲載された。イギリスの作家H・G・ウエルズの長編小説『月世界最初の人間』(The First Men in the Moon、1901年)を原作とする。
漫画化にあたり、主人公(語り手)をH・G・ウエルズ自身に変更している。
アポロ11号による人類初の月面着陸が行われたのが1969年7月20日20時17分(UTC)。1972年4月には、アポロ16号が5度目となる月着陸を成功させている。小説の世界では1969年前後から月を舞台にした作品が意識的に避けていた傾向もある。そんな中、科学的には事実を異なる古典的とも言えるSF小説を敢えて漫画化した理由について、手塚は何も残してはいない。現実の宇宙開発との追いかけっこを止めて、SFの原点に立ち返り、再び自由な空想の世界を描こうとしたのではないかと、黒沢哲哉は推測している[1]。
脚注[編集]
- ↑ 黒沢哲哉. “再録・手塚マンガあの日あの時 第3回:アポロ月着陸と月の石(その2)”. 手塚治虫公式サイト. 2025年12月13日確認。
外部リンク[編集]
- 月世界の人間 - 手塚治虫公式サイト