日本語で表すことのできない発音
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本項では日本語の仮名文字では表すことのできない発音について取り扱う。
概要[編集]
日本語の仮名文字は基本的にどんな発音でも表すことが可能だが、中には仮名文字で表すことのできない発音が存在する。尚、子音のみの発音(例えば[k]、[s])については取り扱わない。
一覧[編集]
- [ø]/[ɶ]
- ドイツ語やオランダ語、スウェーデン語、フランス語、ハンガリー語など多くの言語に見られる。「オ」と「エ」の中間音で弱いウに聞こえる。日本語で転写する際は「エ」または「ウ」で転写される。
- [θ]
- 英語、ギリシャ語などで見られる。基本的にサ行(英語)とタ行(ギリシャ語)で転写される。
- [ð]
- 英語、デンマーク語、アイスランド語などで見られる。基本的にダ行かザ行で転写される。
- [ji]
- わかりやすく表すと"yi"であり「ジ」ではない。ヤ行のイ段のこの発音は日本語ではイと発音されるが、実際はヤ行が混ざったイである。スラブ系の言語の単語によく見られる。文字がこのように「イィ」重複してしまうため表せれない。
- [wu]
- ポーランド語によく見られる。口をとがらせてwuと発音するが、日本語で表そうとしてもやはりこれも「ウゥ」のように文字が重複しており不可能である。日本語に転写する際はウで転写される。ちなみにこれの軟音の[wju](ウュ)は表せれる。
- [l]
- ヨーロッパのほとんどの言語で見られる。ラ行で転写されることが多いが、日本語のラ行は[r]であり、異なる音である。
- [r̝]
- チェコ語に見られるが、ポーランド語やスロバキア語の標準語には無い。ラ行とジャ行を同時に発音する様な感じで、世界一難しい音との説もある。日本語だとジャ行が一番近いが、転写方法は様々である。