愛山

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愛山(あいやま)は、の品種名、酒造好適米の一種[1]

概要[編集]

収穫量が少ない希少品種であり[1]2025年(令和7年)時点の日本で愛山を生産しているのは兵庫県のみである[2]

山田錦よりも心白が大きいため、「酒米のダイヤモンド」の異名を持つ[3]。愛山から作られる日本酒は米の甘味や旨味がしっかりとした深いコクが感じられるものに仕上がる[1]。しかしながら精米度合が過ぎると心白が溶け出すことで雑味の強くなる酒になるという難しさも持ち合わせている[1]

歴史[編集]

1949年(昭和24年)に、「愛船117」と「山尾67」を親として育種された[1]。なお、「山尾67」は山田錦と雄町の交配種である[1]。山田錦と同様の大きな粒と倒れにくいという性質も継承している[3]

酒米として巧く使えば、山田錦や雄町を超える日本酒となるが[3]、上述のように日本酒造りが難しく、栽培の観点からも山田錦より難しいとされ、手を出す酒蔵や農家は極僅かであった[1]。愛山を継承していたのは兵庫県の剣菱酒造神戸市東灘区)のみであった[1]

1995年(平成7年)の阪神・淡路大震災は剣菱酒造にも大きな被害を与え、1995年の酒造りを断念し、愛山の栽培も苦境を迎えた[1]。これに対し、優れた酒米である愛山を絶やさぬよう他の酒蔵も愛山を使うようになった。

脚注[編集]

  1. a b c d e f g h i 酒GO委員会、片桐了 「愛山」『妄想図解! 知識ゼロでもわかる日本酒はじめ』 JTBパブリッシング、2017年、112頁。ISBN 978-4533124297
  2. 資料2_酒造好適米の検査結果と令和7年産の生産量推計(銘柄別)PDF”. 2026年3月17日確認。
  3. a b c 山岡敦子『dancyu』2021年3月号、プレジデント社2021年、 54頁。