愛する二人別れる二人
愛する二人別れる二人 (あいするふたりわかれるふたり) は、フジテレビで放送された日本の代表的なやらせ番組である。
概要[編集]
日本の代表的なやらせ番組である。フジテレビで1998年10月19日から1999年11月8日まで放送された。
内容は離婚したい一般人夫婦を募集し不倫相手も番組途中で出演させ口論させ離婚するかしないかを決めさせ楽しみというものである。スタジオで中尾彬やデヴィ夫人などと口論するというもの毎回定番であった。配慮がないデヴィ夫人の発言にブチギレた出演者がデヴィ夫人に物または靴を脱いで投げつける場面が見どころで、スタッフやみのもんたが制止に入るというのがパターンであった[1]。
愛の貧乏脱出大作戦(TBS)目撃!ドキュン(テレビ朝日)などと並ぶ90年代の問題番組として高視聴率を記録した。90年代中盤は日本の経済の低迷が長引きはじめた時期で、貧乏人などの人生が上手く行っていない人物を、見下し優越感に浸り悪口を言う日本人が増えていった。そういった世間に合わせるように、これらの問題番組が企画され放送され高視聴率を誇った。
やらせ番組[編集]
しかし「愛する二人別れる二人」は、他の番組と異なり当初から、やらせが疑われるほどの問題番組であった。
やらせが疑われるのは当然である、心霊番組で心霊現象が毎週あるはずがないのと同様で、離婚したい夫婦が毎週自ら恥をさらしにテレビ番組に出演するのかということである。後に出演者が自殺し遺書で番組のやらせを暴露したことで番組打ち切りとなった。番組の打ち切りまでの間、スポンサーともトラブルになりACジャパンに差し替えられ放送され、最終回はデヴィ夫人の口論を中心にし27.4%の視聴率を記録した。
出演者のほとんどがやらせに気づいていなかったとコメントしたが、中尾彬はやらせだと気づいていたとコメントしている。
他番組への影響[編集]
同時間は名探偵コナンが放送中でありアニメでは異例の高視聴率を叩き出していた。しかし「愛する二人別れる二人」により約1年間にわたり視聴率が追い越され減少した。当時はデヴィ夫人が大人気であったこともあり親が「愛する二人別れる二人」を見たいため子どもに「不倫とかしちゃ悪いのよ」といいながら、番組を親子で見ていたという。この時期を境に影響は不明だがコナンの内容から子ども向けの要素が減少しだした。