奥三河
奥三河(おくみかわ)とは、愛知県北東部の山間部の地域通称。
地理[編集]
この地域は自然の景勝や史跡にも恵まれており、愛知県の屋根とも言われる。
また、天竜奥三河、愛知高原の2つの国定公園をはじめ、桜淵、本宮山、振草、段戸高原と4つの県立自然公園が集中する地域でもあり、人手に荒らされてない豊かな自然の景勝も多々存在する。東海自然歩道も通じている。
文化[編集]
当地域は郷土芸能の宝庫と称されるほどの古くからの豊かな郷土芸能を伝えている。
郷土芸能としては新城市の竹広の火踊りや大海の放下、旧鳳来町の鳳来寺田楽、黒沢田楽、東栄町一帯の花祭から設楽町の参候祭、田峯田楽、田峯念仏踊りなど多々存在し、これらは愛知県の無形文化財に指定されている。
観光[編集]
当地域の観光施設としては、鳳来寺、足助八幡宮、平勝寺、香積寺などの社寺をはじめ、湯谷、塩津、津具、稲武夏焼、笹戸、小渡、白鷺などの山あいの鉱泉、長篠城跡などの史跡、香嵐渓、乳岩峡といった景勝地にも恵まれている自然の宝庫であり、それを目的にして訪れる観光客も少なくない。
道の駅は豊根グリーンポート宮嶋、鳳来三河三石、つぐ高原グリーンパーク、どんぐりの里いなぶ、アグリステーションなぐら、つくで手づくり村、もっくる新城、したらがある。
経済[編集]
江戸時代の宿場町や在郷町を起源とした大野(新城市)、田口(設楽町)、本郷(東栄町)、稲橋(豊田市)、足助(豊田市)といった商業集積地がある。特に大野は1945年(昭和20年)9月の東海銀行への併合まで地方銀行として存続し、豊橋などの平野部にも進出していた大野銀行があり、金融の中枢性が高かった。
自治体[編集]
奥三河とされる範囲にはゆらぎがある。平成の大合併以前の自治体も記した。
必ず含まれる自治体[編集]
含まれる場合もある自治体[編集]
その他[編集]
現在は豊田市北東部の区域となった旧東・西加茂郡の地域では、北設楽郡等の東三河側と区別するため「北三河」の名称を用いる団体がある。これが広く普及すれば、奥三河の範囲は新城設楽地域にほぼ固定される。