多惑星種
多惑星種(たわくせいしゅ、英語: multiplanetary species)とは、複数の惑星にまたがって生活する生物種のこと。また、スペースXの社長イーロン・マスクが提唱する、人類の宇宙移民のことでもある。本項では後者について主に記す。
スペースXの狙い[編集]
世界の現状[編集]
産業革命以降、人類の現行文明は目覚ましい発展を遂げているものの、20世紀以降は各所の戦争に新技術が用いられている。1914年には初の世界大戦が勃発したし、1930年代には第二次世界大戦が開戦した。そしてそのさなか、1945年8月6日に日本の広島へ、9日に長崎へ、それぞれ人類初の核兵器である原子爆弾が投下された。
終戦から現代までに核兵器の開発も大きく進行し、現在では10カ国ほどが原子爆弾の数万倍もの威力をもつ核兵器を大量に所持している。2026年現在の情勢を見るとウクライナ侵攻やベネズエラ侵攻、イラン抗議デモなどのきな臭い雰囲気が漂っており、その気になれば「いつでも文明を原始時代に後退させられる」ような状態になっている。
この状況から「人類が地球上のみでの存在であり続ける限り、常に絶滅の危機に瀕している」とするスペースX、およびイーロンは、「種のバックアップ」として100万人規模の火星植民地建造構想を示しており、地球に環境と距離ともに近い火星にも拠点を置き、多惑星種となることで、人類の滅亡を未然に防ごうとしている。
実用化[編集]
現在スペースXはファルコン9などの宇宙船を実際に運用している一方、上述の火星移民のため、完全再使用型ロケットであるスターシップの開発に取り組んでいる。初飛行では打ち上げ直後に爆散したものの、その後は安定した結果となっており、イーロンは「スターシップの打ち上げコストは数年以内に1000万ドル以下、将来的には100万ドル程度まで下げられる」と明言している。
またSpaceXは、2027年に実施されるアルテミス計画第三段階(アルテミスIII、月面着陸)での着陸船にStarshipを用いる計画を、NASAと締結している。