国鉄ED70形電気機関車
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国鉄ED70形電気機関車 (こくてつED70かたでんききかんしゃ)は、日本国有鉄道(国鉄)の電気機関車。
概要[編集]
ED70形電気機関車は日本初の量産型交流電気機関車として、1957年に誕生した。主な役割は北陸本線の電化区間で貨物・旅客列車を牽引することであり、世界初の60Hz専用電気機関車としても知られている。製造当初、この機関車は試験的要素が強く、水銀整流器やクイル式駆動装置といった革新的技術を採用していた。しかし、整流器のトラブルや粘着力不足による空転など、多くの技術課題に直面したため、改良型が作られた。改良型となる19号機では粘着力向上を目的とした設計変更が加えられ、後の交流機関車技術の進化につながった。ED70形はその高出力によって、D51形蒸気機関車では対応しきれなかった重貨物列車を牽引する能力を持ち、重連運転では最大1,000トンの牽引が可能となった。これにより、北陸本線の輸送力向上に大いに貢献した。
引退後[編集]
引退後は製造された19両のうち1号機が保存されており、敦賀第二機関区を経て現在は滋賀県の長浜鉄道スクエアで静態保存されている。
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