呂号第五十七潜水艦

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呂号第五十七潜水艦(ろごうだいごじゅうななせんすいかん)は、大日本帝国海軍潜水艦海大V型に属する潜水艦であり、計画段階では呂号第五十七潜水艦(初代)と重複していたため、その計画は一度見送られた。本稿で扱うのは、伊号第七十六潜水艦の艦名を変更した二代目呂号第五十七潜水艦である。

概要[編集]

呂号第五十七潜水艦は、1940年昭和15年)に呉海軍工廠で起工された海大V型の1隻である。当初は伊号第七十六潜水艦として計画・建造が進められていたが、1942年(昭和17年)に「呂号第五十七潜水艦」と改名された。これは、ミッドウェー海戦以降の戦訓に基づき、大型潜水艦の消耗が激しくなったため、より小型で量産性の高い呂号潜水艦の補充を意図したものと考えられている。

艦歴[編集]

艦型データ[編集]

  • 基準排水量:1,732トン
  • 水中排水量:2,968トン
  • 全長:105.5メートル
  • 全幅:8.2メートル
  • 吃水:4.6メートル
  • 機関:ディーゼル機関2基、電動機2基
  • 速力:水上23ノット、水中8ノット
  • 航続距離:水上16,000海里(10ノット時)、水中100海里(3ノット時)
  • 兵装:
    • 53センチ魚雷発射管:艦首6門、艦尾2門
    • 魚雷:14本
    • 12.7センチ高角砲:1門
    • 25ミリ機銃:2挺
  • 乗員:68名

豆知識[編集]

関連項目[編集]

参考書籍[編集]

  • 木俣滋郎『日本潜水艦戦史』光人社、1993年。
  • 雑誌「丸」編集部『写真 日本の軍艦 第12巻 潜水艦』光人社、1990年。
  • 戦史叢書『海軍軍戦備(2)開戦以後』朝雲新聞社、1975年。