口蹄疫
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口蹄疫(こうていえき、英語:foot-and-mouth disease、略称:FMD)は、口蹄疫ウイルスによって起こる感染症。ウシ・ブタ・ヒツジ・ヤギ・シカなどの偶蹄類に感染し、非常に強い伝染力を持つ。日本では家畜伝染病予防法に基づく家畜伝染病に指定されている。[1]
原因と感染経路[編集]
原因となる口蹄疫ウイルスは、ピコルナウイルス科アフトウイルス属のRNAウイルスである。O、A、C、Asia1、SAT1、SAT2、SAT3の7つの血清型があり、血清型に合ったワクチンを用いる必要がある。同じ血清型の中でも抗原性に違いがある。[2]
感染動物との接触だけでなく、ウイルスに汚染された畜産物、人の衣服や靴、車両などを介して広がる。ウイルスを含む飛沫などが空気中を運ばれることによる伝播もある。感染動物の唾液や鼻汁、乳などにもウイルスが含まれる。[1]
症状と影響[編集]
代表的な症状は発熱と、口の中や舌、蹄の周囲、乳頭などにできる水疱である。水疱などの痛みにより、よだれの増加、食欲低下、歩行困難、乳量の減少などがみられる。成畜の死亡率は一般に低いが、幼い動物では心筋炎などによって死亡することがある。回復しても発育や乳生産への影響が残る場合があり、畜産業に大きな経済的損失をもたらす。[3]
ヒトに容易に感染する病気ではなく、世界動物保健機関(WOAH)は公衆衛生上のリスクではないとしている。[3]
防疫[編集]
日本では、感染した家畜や感染が疑われる家畜の殺処分、家畜の移動制限、農場の消毒などによって感染拡大の防止を図る。状況によってはワクチン接種や予防的殺処分も行われる。[2][4]
国内への侵入を防ぐため、空港や港での動物検疫に加え、農場の衛生管理や早期発見のための監視が行われている。[4]
日本での発生と清浄化[編集]
- 2000年 - 宮崎県で国内では92年ぶりに発生し、北海道でも確認された。宮崎県で3例、北海道で1例が発生した後、終息した。[5]
- 2010年 - 4月20日に宮崎県都農町で発生が確認され、県内で大規模な流行となった。感染拡大を抑えるためのワクチン接種も行われ、接種した家畜を含む29万7808頭が殺処分された。8月27日に県が終息を宣言した。[5][6]
- 2011年2月5日 - 日本が「ワクチン非接種口蹄疫清浄国」として再び認定された。[4]
脚注[編集]
- ↑ a b 家畜疾病図鑑Web:口蹄疫、農研機構動物衛生研究部門。
- ↑ a b 家畜の監視伝染病:口蹄疫、農研機構動物衛生研究部門、2021年12月更新。
- ↑ a b Foot and mouth disease、世界動物保健機関(WOAH)。
- ↑ a b c 口蹄疫に関する情報、農林水産省。
- ↑ a b 口蹄疫、福井県、2025年6月6日更新。
- ↑ 口蹄疫。あの時の思い、宮崎県、2017年4月26日。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 口蹄疫に関する情報 - 農林水産省