南海本線男里川橋梁陥没事故
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南海本線男里川橋梁陥没事故(なんかいほんせんおのさとがわきょうりょうかんぼつじこ)とは、南海電気鉄道南海本線樽井駅 - 尾崎駅間の男里川橋梁で発生した橋梁陥没事故。
概要[編集]
大阪府泉南市と阪南市の境を流れる男里川に架かる、南海電気鉄道南海本線樽井駅 - 尾崎駅間の男里川橋梁が、同日近畿地方に接近していた台風21号による河川の氾濫の影響で橋梁を支えていた下り線橋脚6本のうち1本の橋脚が沈み、線路陥没した。その付近を走行していた和歌山市行き普通車(7100系4両編成)の運転士が事故現場を発見し50m手前で停車。その後、輸送指令の指示で運転を再開したが走行中に車体が跳ね上がり現場から約270m付近で非常ブレーキを使用し再び停車。この時点で防護無線を発報して運転中止となった。尾崎駅へ避難誘導された乗客は2人が足を打撲するなどの軽傷を負った[1]。下り線の橋は1918年(大正7年)に設置され、事故発生時から過去10年間は補修をしていなかったことが判明した。南海電鉄の担当者は「定期検査の結果、補修の必要はないと判断した。事故原因はまだ分からないが、あらゆる可能性を考えて再発防止策を講じたい」と話した[2]。この事故の影響で、南海本線は樽井駅 - 尾崎駅間が不通となり、特急サザンは全列車が上下線とも運休となった。急行・区間急行・普通においては、なんば駅 - 樽井駅間、尾崎駅 - 和歌山市駅間で折り返し運転が実施され、バスによる代行輸送は、尾崎駅周辺が構造上複数のバスが停車できないため同駅から2駅離れた箱作駅から樽井駅まで実施された。
脚注[編集]
出典[編集]
- ↑ 南海電鉄 台風21号影響でゆがんだ線路、復旧見通し不明 毎日新聞 2017年10月25日
- ↑ 台風で線路曲がった南海線の橋、10年補修なし 設置は約100年前 産経WEST 2017年10月25日
外部リンク[編集]
鉄道での事件・事故 |