処刑は3時におわった
(処刑は3時に終わったから転送)
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「処刑は3時に終わった」(しょけいはさんじにおわった)は、手塚治虫の漫画作品。
『プレイコミック』(秋田書店)の1968年6月創刊号に読み切り掲載された。同年9月から同誌に掲載された『空気の底』シリーズに数えることもある。
あらすじ[編集]
ナチス親衛隊のレーバー中尉は、ユダヤ人収容所において数多くのユダヤ人の殺害指令を出していたことにより、第二次世界大戦後には戦犯として裁かれ、銃殺刑の判決を受けた。
しかし、レーバー中尉には死なないという確信があった。収容所でユタヤ人のフロッシュ博士から奪い取った博士の発明品「時間延長剤」を入手していたからだった。
銃殺刑執行直前に薬を服用したレーバー中尉には、時間がひどくゆっくりと過ぎてゆくようになり、発砲合図の声もゆっくりとした低音に聞こえていた。拘束を解いて逃げ出そうとしたレーバー中尉であったが、はっきりとした意識に反して身体のほうはひどくゆっくりとしか動かなかった。発砲された銃弾はゆっくりと進み、ゆっくりとレーバー中尉の身体にめり込んでいった。
レーバー中尉の処刑は午後3時に終了した。
外部リンク[編集]
- 処刑は3時に終わった - 手塚治虫公式サイト