伊豆スパー号

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伊豆スパー号(いずスパーごう)とは、愛知県名古屋市静岡県伊東市を結んでいた高速バスである。

概要[編集]

ジェイアール東海バスと東海自動車(東海バスのバス事業としての前身)の共同運行で、鉄道では熱海での乗換が避けられない名古屋と伊東温泉を直行で結んだ。

1990年(平成2年)4月に運行を開始。この1ヶ月前に運行を開始した類似路線の箱根ビュー号は毎年3月から11月までの季節運行路線だったのに対し、こちらは通年運行だった。

名古屋と伊豆の観光名所である伊東温泉を途中停車地も少なく乗換なしで結ぶとは言え、東西に長い静岡県を貫くため、片道の所要時間が5時間もかかって利用率は低迷し、JR東海バスが1991年に撤退した。
JRバス撤退後は、経由地を修善寺に変え、途中、東名静岡に停車するテコ入れを行い、東海自動車単独で運行を継続した。しかしこれも長続きせず、1993年4月で無期限の運行休止となり、1995年に正式に廃止された。

停車停留所[編集]

運行開始から1991年7月19日まで
名古屋駅 - 千種駅前 - 星ヶ丘 - 名古屋インター - 宇佐美駅口 - 伊東港 - 伊東温泉 - 伊東駅
1991年7月20日から運行休止まで
名古屋駅 - 千種駅前 - 星ヶ丘 - 名古屋インター - 東名静岡 - 長沢口 - 修善寺駅 - 伊東温泉 - 伊東駅

使用車両[編集]

4列シート34人乗りのトイレ付きスーパーハイデッカー車を使用していた。

東海自動車の専用車は路線廃止後トイレ付貸切車へと転用された。しかしトイレの処理設備が自社営業所にないことが災いして稼働機会が少なく、1999年(平成11年)の貸切部門の分社化とほぼ同時期に廃車された。