ルイ11世
(ルイ11世 (フランス王)から転送)
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ルイ11世(Louis XI)とは、フランス・ヴァロワ朝の6代目国王。渾名は偏在する蜘蛛、慎重王。
生涯[編集]
1423年7月3日、フランス王シャルル7世とマリー・ダンジューの長男として生まれる。1440年代に入ると父シャルルは愛妾アニェス・ソレルに入り浸ってマリーを疎かにするようになった。母を敬愛していたルイは激怒し、アニェスに斬りかかろうとしたこともあったという。また、父は女によって堕落したと考えるようになり、極度のミソジニーに育った。1436年にスコットランド王女のマーガレット・ステュアートと結婚するが、彼女がシャルル7世と親しくなったためルイは妻に冷たく接するようになり、悪評を宮廷中にばら撒いて中傷した。マーガレットは1445年に病死した。
1439年と1448年に父へのクーデタを画策するが失敗し、ブルゴーニュへ亡命を余儀なくされた。1451年、イタリア貴族の娘シャルロット・ド・サヴォワと再婚。彼女との間には五男三女をもうけた(うち成人したのは一男二女)。1461年父の崩御によりフランス王に即位。彼は王権のさらなる拡張に力を注ぎ、アラゴンから領土を割譲させ、亡命時代に世話になったブルゴーニュにも戦争を仕掛けた。実際の戦闘自体では苦戦したが、陰謀や策略を張り巡らすことで自身の優位に事を運び、1482年のアラス条約で領土の大半を奪取した。また、郵便制度の設立や鉱山の開発を進めて百年戦争で疲弊したフランス経済の復興を成し遂げた。
1483年8月30日に崩御。享年60。溺愛していた四男シャルル8世が後を継いだ。