シャルル8世

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シャルル8世(英:Charles VIII)とは、フランス・ヴァロワ朝の7代目国王。渾名は温厚王

1470年6月30日にフランス王ルイ11世と王妃シャルロット・ド・サヴォワの四男として誕生。兄は全員亡くなっていたため王太子となり、父王の溺愛を受けて育った。ルイ11世はシャルル8世の側に医師を常駐させ、シャルルの体調を逐一報告させていたという。

1483年にルイ11世が崩御し、13歳でフランス王に戴冠された。1490年代初頭に親政を開始すると、1494年ナポリ王国の王位継承権を主張してイタリア半島へ侵入した。イタリア戦争の幕開けである。シャルル8世はフィレンツェのメディチ家を追放し、1495年ナポリを占領するが、反発したイタリア諸都市の同盟軍に包囲されて大敗、フランスへ逃げ帰った。

1498年5月11日、居城のアンボワーズ城の改修工事の視察中に鴨居に頭をぶつけて崩御した。享年27。シャルルに息子はおらず、傍系のオルレアン公ルイがルイ12世として即位した。