リンドブラッド方程式
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リンドブラッド方程式またはコサコフスキ=リンドブラッド方程式とは密度行列の方程式であり、密度行列の非ユニタリー(散逸的、非ハミルトン的)発展を記述する最も一般的なマルコフ過程のマスター方程式である。この発展は、跡を保存する完全な正の関数(超演算子)として表される。この方程式は、ヴィットーリオ・ゴリーニ、アンジェイ・コサコフスキ、ジョージ・スダルシャン、ヨーラン・リンドブラッドによって導入された。
式[編集]
密度行列のリンドブラッド方程式は以下のように表される。
- =密度行列
- =ハミルトニアン演算子
- =一部の演算子。が0に等しい場合、リンドブラッド方程式はフォン・ノイマン方程式となる。
リンドブラッド方程式は量子観測量に関する方程式ともいえる。その場合、次の形を取る。
- =量子観測量。もし、演算子が0に等しい場合、量子観測量に対するリンドブラッド方程式はハイゼンベルク方程式に渡る。
リンドブラッド方程式は量子マルコフ方程式とも呼ばれ、開放量子系、散逸系、非ハミルトニアン系などの量子系を記述するために使用される。
リンドブラッド方程式の重要な特殊な例は、ランダム衝突モデルであり、このモデルでは、演算子は、(記述の便宜上、行列の添字は二重添字に置き換えられている)の形を取る。この演算子を代入すると、リンドブラッド方程式は以下のようになる。
ここで、は、を満たす非ゼロ要素を持つ固定対格行列であり、系の熱力学平衡状態の密度行列を表す。ランダム衝突モデルh、量子系とリザーバーとの相互作用が短パルスと強パルスの領域で発生し、その間に系が閉鎖系として発展する場合に適している。