マツドドン
マツドドンは千葉県松戸市で目撃されたUMA(未確認生物)で、松戸市役所による命名されたもの[1]。
概要[編集]
未確認生物は古今東西多々あるが、行政によって命名された例は珍しい[1]。
マツドドンの命名は、すぐやる課によるものとされる[1][2]。「松戸に出たトドに似てる生物」であることからの命名[2]。
1972年10月、松戸市役所に市民から「アザラシみたいな物体が浮かんでいる」との通報の電話があり、松戸市役所すぐやる課の臼井銀次郎課長ら職員3人が現場に向かった[1]。現場は松戸市の古ヶ崎水門付近で、対岸は埼玉県三郷市となる[1]。この通報者以外にも目撃証言はかなりあり、当時の新聞各紙に掲載された真贋不明の目撃情報には、「頭が丸い」、「茶褐色」、「全長3メートル」、「愛嬌のある顔」、「ぬめっとしていた」、「猫のような鳴き声」、「2本の牙がある」、「直立して立っていた」といったものがある[1][2]。正体については、アザラシ、トド以外にもヌートリア、カメ、スナメリクジラ、カワウソとする説もあり、中には河童説を唱える人もいた[1]。報道後には、話題となったマツドドンを釣りに来た人もいたとされる[1]。
すぐやる課はマツドドンの発見はできず、マツドドン騒動は間もなく自然消滅した[1]。その後もマツドドンの目撃情報が取り沙汰されたことはあったが、メディアなどで話題にはならなかった[1]。
目撃地近隣の若い世代や新しい住民はマツドドン騒動を知らず、古くからの住民の認知度も低い[1]。
東京都葛飾区水元公園で目撃された未確認生物「ミッシー」のことを「新マツドドン」と呼ぶ場合もある[2]。なお、ミッシーの正体はマスクラットと判明している[2]。
中沢健は、マツドドンらしき生物の写真を撮影したとし、この写真が2010年10月12日の東京スポーツ夕刊14面に掲載された[3][4]。
脚注[編集]
- ↑ a b c d e f g h i j k 芦川雄大 (2016年5月8日). “水をめぐるストーリー(7)江戸川の謎の生物「マツドドン」(松戸市)”. 産経新聞 2025年11月9日閲覧。
- ↑ a b c d e 山口敏太郎 (2013年6月28日). “体長2メートルで頭が丸く赤ら顔にヒゲ…「江戸川のマツドドン」【UMA図鑑#4】”. 東京スポーツ 2025年11月9日閲覧。
- ↑ 中沢健 (2010年10月12日). “東スポに!”. 歩く雑誌 中沢健 blog. 2025年11月9日確認。
- ↑ 山口敏太郎 (2010年10月13日). “歩く雑誌・中沢健がマツドドン激写!”. 山口敏太郎のブログ 妖怪王. 2025年11月9日確認。