ポーランド国鉄EN57形電車
ポーランド国鉄EN57形電車(ぽーらんどこくてつEN57がたでんしゃ)は、ポーランドの鉄道向けに製造された低床ホーム対応の電車の1形式。
概要[編集]
EW55形をもとに地方の低床ホームに対応した2ドア車として、1962年から1993年にかけてNewag社にて1412編成が製造された。
構造[編集]
初期の130編成は1・2等合造車で、600番台・1900番台は2等車のモノクラスとなった。1900番台に関してはEW58形・EW60形の前面に準じた2枚窓とされている。
Tc-M-Tcの3両固定編成で構成され、駆動方式は吊り掛け式、制御方式は抵抗制御である。主電動機は145kWまたは175kWとされた。最大で3重連9両の組成が可能であり、EW60形や後述のEN71形と併結した6または7両での運転も可能。
改造[編集]
EN71形への改造[編集]
1981年から84年にかけて30編成が中間電動車を組み込みのうえで4両編成化された。
近代化[編集]
製造から20 - 40年が過ぎ陳腐化が進んできたため、前面の変更を伴う近代化改造が多数の車両に施行された。内装や前面を見ただけでは別形式と思えるレベルの変貌だが、側面や走行音にEN57の面影が残っている。
2000番台[編集]
2006 - 07年に75編成に対して施工。抵抗制御が維持されている。
EN57KM[編集]
2007 - 08年に9編成に対して施工。チョッパ制御化され、電制も取り付けられた。この部類のうち3編成のみは後述のEN57AKMとして交流駆動化された。
EN57AKMほか[編集]
2009年以降に更新されているグループで、250kW級の誘導電動機とインバータ制御に交換されたが、駆動方式は吊り掛けのままである。初期の更新車はインバータからアルストムIGBTと同様の音を響かせていたが、のちの更新車はEN57独特の音を出すようになっている。一部には冷房化を受けたものも存在する。
車体更新車14WE[編集]
2005年から2007年にかけて9編成が車体更新を受けEN61形(14WE)に形式変更された。こちらは2000番台と同様抵抗制御のままである。
EN71形[編集]
勾配対策として2M2Tの4両とされたグループであり、上記EN57から改造された30本の他に、1976年に新製された20編成が存在する。こちらでもEN71KMとして近代化工事を受けた5編成(インバータ化未施工)と、近代化とともにインバータ化を受けたEN71AC・EN71AKSの合計3編成が存在する。