ボルタ電池
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ボルタ電池とはイタリアの物理学者のアレッサンドロ・ボルタが1800年に発明した世界初の電池である。原理は亜鉛板と銅板に電解液の希硫酸を入れて化学エネルギーを電気エネルギーに変換するというもので、実物は亜鉛版と銅板と希硫酸を染み込ませた厚紙を何層にも重ねてできている。
ボルタ電池は電気化学の土台となった。
原理[編集]
亜鉛は銅よりもイオン化傾向が高く、亜鉛板が希硫酸によって溶けて電子が放出され、それが銅板に移動しそれが水素イオンと反応することで電流が発生する。
欠点[編集]
正極で発生する水素が銅板を覆う分極作用が発生し水素イオンへの電子の供給が妨げられ起電力が低下し、短時間しか使用できなかった。そのため酸化剤を正極に加えることで改良がなされたりした。また、ダニエル電池という後続のものが開発された。
活用[編集]
イギリスの化学者のハンフリー・デービーは1807年にこの電池を用いて電気分解を起こし、マグネシウムやカルシウムなどのアルカリ金属、アルカリ土類金属を発見した。