ホンダ・ステップワゴン

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ステップワゴン(STEP WGN)とは、本田技研工業が製造・販売するミニバン乗用車である。

概要[編集]

1996年、ホンダがクリエイティブ・ムーバー第3弾として発売。当時のミニバンがFRベースかつキャブオーバーレイアウトが主流だった[注 1]ものに対し、現代では一般的となったボンネットエンジンを収めたFFレイアウトというパッケージングを採用していた。先行して販売されていたオデッセイとは異なり、前席のみヒンジドアで後席はスライドドアで助手席側のみという4ドアスタイルであった。また、駆動系が前輪のみで済むことから室内空間を広くとることができるFFの利点をうまく生かしており、ファミリーユースへの訴求も功を奏して一大ヒット作となった。

3代目からは運転席側の後部スライドドアも追加され、5代目のリアゲートは横開き式のサブドアが追加され、「わくわくゲート」と呼ばれていたものである。3列目のシートからの乗降にも対応したほか、狭い駐車場でも利用できることから好評であった。また、5代目までは5ナンバーサイズを維持しており、取り回しのしやすいサイズであったことも人気の要因となった。

6代目はボディやトレッド幅を拡大し、3ナンバーサイズとなった。大きくなったボディサイズはミドルサイズミニバンとしての安定性や乗り心地の向上に寄与しているほか、後席シートがキャプテンシートになるなど質感の向上もみられる。

初期から一貫してマニュアルトランスミッションは採用されず、オートマチックトランスミッションCVTのみである。また、5代目からはストロングハイブリッドであるe:HEV(5代目の初期はSPORT HYBRID i-MMD表記[注 2])も採用されている。組み合わせられるエンジンは基本的に2L自然吸気エンジンがメインであるが、3代目のみ2.4LのK24A型エンジンが搭載されていた。また、5代目以降の非ハイブリッド車は1.5L直噴ターボのL15B型エンジンが採用されており、ハイブリッドは2L自然吸気のLFA型エンジンが使用されている。なお、初代を除き2代目以降はi-VTECが採用されている。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

注釈[編集]

  1. 1996年当時のミニバン、所謂ワンボックスカーの乗用モデルとしてはトヨタ・タウンエース(2代目)や日産・バネットセレナ(初代)など
  2. 2020年にホンダがハイブリッドシステムの整理を行ったことに伴う名称変更である