ブラケット記法

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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ブラケット記法とは、量子力学において量子状態を表す一般的な記法である。これは単純な記法であり、は状態ベクトル(列ベクトル)を、は転置共役状態ベクトル(行ベクトル)を表す。この記号は、英語の「bracket」(括弧)に由来しており、「bra」と「ket」が「c」の文字を囲んでいる様子が、bra・ketベクトルがC演算子を囲んでいる様子に似ていることから名付けられた。状態ベクトルの内積の形で表される。この表記法はポール・ディラックによって導入された。そのことからディラック記法とも呼ばれる。また、数学や量子計算でも使用されている。