ピングポング

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ピングポング』(英語: PING-PONG PERIL)は、片岡誉晴による卓球漫画。

概要[編集]

週刊少年ジャンプ』(集英社)にて、2025年32号(2025年7月7日発売)[1]から連載中。

『週刊少年ジャンプ』の過去の卓球漫画は、『P2! - let's Play Pingpong! -』(江尻立真、2006年)が全58話で健闘したといえるが、『卓上のアゲハ』(古屋樹、2014年、全23話)、『フルドライブ』(小野玄暉、2017年、全16話)といずれも短命の連載に終わっている[2]。これらの作品は卓球と正面から向き合ったいわば「正統派」の卓球漫画であった[2]。本作は正統派とはかけ離れた設定を導入しており、『週刊少年ジャンプ』のスポーツ漫画としては、異能力バトルの要素を盛り込んだスポーツ漫画である『ライジングインパクト』(鈴木央ゴルフ、1998年)や『黒子のバスケ』(藤巻忠俊バスケットボール、2009年)の系譜ととらえることができる[2]。本作の場合は、異能力バトルというよりも下記のように「そもそもの競技自体が異常」という点が注目される[2]

あらすじ[編集]

中学卓球界で全国大会三連覇を成し遂げた御門平は高校に進学したが、父親が10億の借金を残してしまう[1]。借金のカタに妹を売り飛ばされそうになったが、要睦月が現れ、平に金を稼ぐ方法を提案してきた[1]

それは大金を賭けて行われる闇卓球・顰愚碰喰ピングポングに出場することであった[1]

登場人物[編集]

御門 平(みかど たいら)[1][3]
1話時点では16歳、高校2年生。中学校の頃には卓球で全国大会を3連覇しており、プロ卓球選手も視野に入れている。母親が病死し、父親も疾走したことで卓球を止めていた。
御門 桃(みかど もも)[3]
平の双子の妹。借金のカタとして日本国外の富豪に売り飛ばされようとする。
要 睦月(かなめ むつき)[3]
正体不明の少女[3]。平を顰愚碰喰に誘う。

顰愚碰喰[編集]

「闇卓球」であり、金が賭けられるほかにも「なんでもあり」の様相を呈している[3]

例えば第1話では、100万円が賭けられているだけでなく、卓球台は金色に輝く成金仕様、卓球のボールはマグネシウム製であり、ボールと卓球台との摩擦によって火花が発生する[3]。平の対戦相手は、この火花を利用して平を苦しめ、さらには火花が引火して部屋は燃え盛る中で試合をするという仕掛けである[3]

また、いくつか「掟」があり、作中で以下のように説明されている。

  • 掟 その二 - 勝者が正義
  • 掟 その四 - 平行な台に球とラケットありゃそりゃ卓球
    このため、卓球台ではなく、銭湯の洗い場の上部をコートにして、顰愚碰喰を開催したりする。
  • 掟 その17 - 試合中の直接的な暴力を禁止する

脚注[編集]

  1. a b c d e 10億の借金を背負う少年が闇卓球で金を稼ぐ、ジャンプ新連載「ピングポング」”. コミックナタリー (2025年7月7日). 2025年9月28日確認。
  2. a b c d キットゥン希美 (2025年7月14日). “ジャンプ新連載『ピングポング』は“闇卓球”が題材!? 異端のスポーツ漫画は短命ジンクスを打ち破るか”. Real Sound. p. 2. 2025年9月28日確認。
  3. a b c d e f g キットゥン希美 (2025年7月14日). “ジャンプ新連載『ピングポング』は“闇卓球”が題材!? 異端のスポーツ漫画は短命ジンクスを打ち破るか”. Real Sound. 2025年9月28日確認。

外部リンク[編集]