トルコ後進国

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トルコ後進国』(トルコこうしんこく)とは、斎藤晴彦による替え歌。元歌はモーツァルト作曲の『トルコ行進曲ピアノソナタ第11番第3楽章)』。

日本テレビ系列の『今夜は最高!』で1985年2月9日に放映されたコント「オペラ昭和任侠伝」において披露された。この放送は、昭和60年度民間放送連盟賞、テレビ娯楽番組部門最優秀賞を受賞している。また、1985年末の12月28日には再放送も行われている。

歌詞の内容は、トルコ風呂の素晴らしさを讃え上げ、妻には行くことを秘密にしつつ、所持金の続く限りトルコ風呂に通いつめることを歌い上げる。続いて、トルコ共和国出身で東京大学留学経験もあるヌスレット・サンジャクリ(Nusret Sancaklı、1954年 - )が1984年に再訪日した際に当時の厚生大臣・渡部恒三に「トルコ風呂」の名称変更を直訴したことで改称運動が起こり、1984年12月19日に「ソープランド」と改称されたという事件を揶揄する社会風刺的な歌詞となっている。

「オペラ昭和任侠伝」で用いられたクラッシック楽曲に(楽曲とは無関係の)日本語歌詞を乗せてオペラ調に仕上げたものは、業界ウケも良かった様であり、1986年になるとKDD(現・KDDI)のテレビCM内でクラシックの『カルメン』(ジョルジュ・ビゼー作曲)の替え歌が斎藤歌唱で放送され、斎藤は注目を集めることになった。この流れで、2003年にはNHK教育テレビジョンで『クインテット』が放映され、斎藤もレギュラー出演している。