スケバン

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スケバンは、女番長の隠語である。スケ番とも言われる。別名ズべ公。

概要[編集]

1960年代ごろから存在し、1980年代倫理社会の教科書に載るまでにもなった。だいたい頭はチリチリパーマの茶髪で、眉毛を剃りブルーのアイシャドーをつけ、頬にはシェードを入れてぺたんこのかばんとエナメルの白い靴に引きずるような長いスカートをはいており、「半端が嫌いだ」とか言う。武器はチェーン剃刀木刀などである。

1990 - 2000年代には廃れ、コギャルと呼ばれる茶髪、ガングロ、ルーズソックス、厚底サンダルなどの流行により殆ど絶滅した。2000年代中盤以降はそれらのコギャル系ファッションも衰退する。

服装・装備品[編集]

スケバンのファッションは、女子制服(セーラー服)であるが、上着の丈は短く、ロングスカートが特徴であり(ツイッギーのミニスカートへのアンチテーゼでもあった)、マスクを着用しタバコ(武器として「根性焼き」がある)も携帯することが多い。ぺちゃんこに潰した学生鞄を携帯していた[1]。70年代、丈を短くしたセーラー服に婦人用の長靴。これは同時期に男の番長が「大長」と呼ばれる艶あり膝下丈の黒いゴム長を晴れでも履いていた事の派生である。80年代にはバイク雑誌のレディース特集や「週刊○✕」といった少年マンガ誌などの影響もあり、パーマをかけ特攻服が増える。1990年代にはギャルに取って代わられている。2000年代には青少年が貧しくなり(失われた30年)、車やバイクへの関心も薄れ、女子の価値観そのものが以前とは変化していたこともあり、都心部でスケバンファッションが復活することは殆どなかった(「チャンプロード」などの「ザ・レディースコーナー」は2020年代の今もある)。

関連作品[編集]

脚注[編集]

  1. 難波功士 『ヤンキー進化論 不良文化はなぜ強い』 光文社〈光文社新書 197〉、2009年4月、103頁。ISBN 978-4-334-03500-6。「女番長はスカートの長さと、上着の短さを競い合っていた。そして、男女ともにペチャンコにした学生鞄を提げていた」

関連項目[編集]