ジェーン・グレイ
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ジェーン・グレイ(英:Jane Grey)とは、イングランド・テューダー朝の4代目国王。「9日間の女王」と呼ばれる。
1537年10月12日ごろに生まれる。父はサフォーク公ヘンリー・グレイ、母はフランセス・ブランドン。1553年、ノーサンバラント侯爵の息子ギルフォード・ダドリーと結婚する。同年エドワード6世が病気になると、ギルフォードの父親であるジョン・ダドリーは義理の娘を王位につけ、自らが権力を握ろうと画策した。ジョンは妻フランセスがヘンリー7世の孫であることを理由に病床のエドワード6世を脅迫し、ジェーンを後継者に指名させた。同年7月にエドワードが崩御し、ジョンはジェーンの即位を宣言した。
しかし、民衆は傀儡のジェーンではなく、エドワードの姉のメアリー王女(→メアリー1世)の王位を支持した。こうして即位からわずか9日後にジェーンとダドリー一族はメアリーの軍に逮捕され、彼女はロンドン塔に幽閉された。メアリーはプロテスタントのジェーンに対し、カトリックに改宗すれば命は助けると迫ったが、彼女は信仰を選んだ。1554年2月12日、ジェーン・グレイは夫らと共に斬首された。享年16。
彼女をテューダー朝の王に数えるかは歴史家の間でも意見が分かれているが、当ウィキでは現在のイギリス王室の方針に則って正式なイングランド女王として扱った。