サリシオン

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サリシオン』は、久保聡美によるファンタジー漫画作品。

月刊Gファンタジー』(スクウェア・エニックス)にて、1995年3月号から1998年5月号まで連載された。単行本は全6巻。

あらすじ[編集]

少年・サリシオンは、両親を盗賊一味に惨殺された。

サリシオンは父親の形見の剣「エクヴェドラ」と両親の仇である盗賊・バリザガを探す旅をしていた。しかしながら、サリシオンは仇討ちができるほど強くはなく、性格的にも攻撃的ではなかった。

悪しき竜の末裔の国「ドラゴール」の女騎士・カーラは、ドラゴール国の姫・ジネヴラを攫った大魔導士・ザーザンドを討つため、ザーザンドに匹敵する力を持つという「竜の戦士」を探していた。サリシオンが悪しき竜の血を色濃く受け継ぐ存在であることを知ったカーラは、サリシオンに「竜の戦士」になるよう懇願する。他国であるドラゴール国の事情はサリシオンの関心外であったが、カーラのカーラの存在自体に惹かれ、カーラの望みを承諾し、「竜の戦士」への道を歩みだす。

やがてサリシオンはザーザンドを一騎打ちの末に打ち倒す。サリシオンの絶大な力は、ザーザンドがそうであったようにドラゴール国の住人たちに疎まれ、謗られ、やがてサリシオンがザーザンド同様の道を歩むことを楽しみししているとザーザンドは言い残して果てるのであった。

登場人物[編集]

サリシオン=カレル
8年前、盗賊のバリザガ一味に両親を嬲り殺しにされ、バドルに救われ、育てられる。パドルを看取った後に両親の仇討ちの旅に出ている。
通称「サリ」。他人に剣を向けられないような優しい性格。
サリシオン自身はドラゴール国の出身ではないが、両親はドラゴール人。
エクヴェドラ
サリシオンの父親の形見の剣。実は「悪しき竜」の血に反応し、凄まじい破壊力を出す魔剣。
人質になったサリシオンのため自分の命を迷いなく差し出そうとするカーラを救いたいという思いに反応するようにサリシオンの前に現れ、一振りで盗賊一味の隠れ家を破壊した後、エクヴェドラは姿を消した。
その後もカーラの危機に際してサリシオンの前に現れたが、サリシオンが躊躇っているうちにバリザガ一味がエクヴェドラを握る。しかしエクヴェドラを操ることは出来ず、化物と化し破壊の限りを尽くした末に自滅し、エクヴェドラは再び姿を消す。
ドラゴール国
神の呪いにより人間に姿を変えられ、地上に落とされた「悪しき竜」の末裔たちの国。
住人は「悪しき竜」の血の本性である「破壊」と「殺戮」に負けないよう、己を戒めて日々を過ごしている。
カーラ=リシュカ
ジネヴラ姫の無二の親友でもあるドラゴール国の女騎士。サリシオンよりは年長。
酒場で盗賊・バリザガ一味の下っ端に惨敗したサリシオンを助ける形になる。
バリザガ一味に捕らえられたサリシオンの命と引き換えに、自らの首を差しだそうとする。
ジネヴラ姫
ドラゴール国の姫。次期ドラゴール女王でもある。「悪しき竜」の血は濃い。奔放な性格をしており、意思も強い。
ザーザンド
濃い「悪しき竜」の血を受け継いでおり、絶大な魔力を持つ。また血のために身体には紋様が浮かび上がっている。血が濃い故に迫害にもあっていて、「悪しき竜」の血の本性である「破壊」と「殺戮」に身を委ね、ドラゴール国への復讐の道をたどる。
ジネヴラ姫を攫って監禁したのも、濃い「悪しき竜」の血を受け継ぐ同胞を欲したためである。
当初は「竜の戦士」の抹殺を目論んでいたが、サリシオンが自身と同じく濃い「悪しき竜」の血を濃く受け継ぐと知ると、仲間になるようサリシオンとの対話を求める。しかしながら、サリシオンには拒否され、戦いとなり討たれる。
マグノリア
ザーザンドの配下の女性で、鞭使い。元々はザーザンドの家に仕えるメイドであった。
ザーザンドを深く愛するとともに、誰よりも理解している。
バリザガ
盗賊の一団を率いる。8年前にサリシオンの両親を嬲り殺しにした。
その後、強くなるためにザーザンドの配下に加わっており、サリシオン、カーラ一行を襲う。
バドルとも因縁があり、サリシオンがバドルの養子と知ってからは、意趣返しも含めてサリシオンをいたぶる。
マオダ
バリザガの一団の1人。下っ端盗賊を率いる。
サリシオンには勝てるがカーラには瞬殺される程度だが、サリシオンを捕らえて、カーラに自らの命を差し出すよう要求する。
リオ=ヤゲン
サリシオンの父・ソオンの親友。トレジャーハンターであり、世界中の武器職人の裏の総元締めでもある。
サリシオンの養父となるはずだったが、「敵討ちのために家出をした」サリシオンを捜索する旅に出ている。
サリシオンが人を斬ることができない優しい性格をしていることは知っており、「竜の戦士」になることにも反対。サリシオンと再会した際には仇討ちを止めて、いっしょに暮らすことを提案する。
パッド=ポルタ
リオ=ヤゲンの息子。道具屋で働くサリシオンの友人。サリシオンが仇討ちの旅に出たことをリオ=ヤゲンにもらしたばっかりにサリシオン捜索の旅に無理やり同行させられる。
まったくの一般人であり、戦力にはならない。
ミイユ=リリス
パッドの幼馴染。サリシオンにとっても友人。
リオ=ヤゲンのサリシオン捜索の旅に同行し、はしゃいでいる。
父親は宮廷魔術師であり、ミイユも強大な魔力を持つが、コントロールは悪く、ほぼ制御不能。自分が強い魔力を持って生まれたのは「困っている人を助けるため」と考えている。
バドル=セルバ
かつては、知られる傭兵であったが、病気のために傭兵業を引退している。
8年前にサリシオンの両親の惨殺の場に遭い、バリザガを撃退する。これによりバリザガからの逆恨みを買う。
孤児となったサリシオンを引き取って育てた。サリシオンが看取って死亡したと思われたが、後にザーザンドの配下としてサリシオンの前に立ちはだかる。