サプサン

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

サプサン(Сапсан)とはロシア鉄道十月支社が運行する高速列車ブランドである。ドイツシーメンス社が製造したヴェラロ車両によって運行されている。これはドイツのインターシティ・エクスプレスなどで使用される車両と同タイプである。この車両には2タイプ存在しており直流車のEVS1と交直流車のEVS2がある。これによってサンクトペテルブルク近郊の直流3000Vとモスクワ近郊の交流25kV50Hzに対応できる。

2015年現在ロシア鉄道はシーメンス社とこの車両の約3億5400万ユーロ相当の30年間の検査契約を結んでいる。ただし、2022年3月22日ロシアのウクライナ侵攻によりシーメンス社は契約を打ち切り、さらに同年5月13日から検査のサービスを終了すると発表した。

概要[編集]

サプサンは2009年12月17日よりモスクワ-サンクトペテルブルク間で営業運転を開始した。(1日3往復)それより2010年からはモスクワ-ニジニ・ノヴゴロド間で運行開始されたが2022年に廃止された。列車は最高で250km/hで運行される。ただしほとんどの区間では200km/hで運行される。この列車はサンクトペテルブルク-モスクワ間を5時間弱で結ぶ。

車両[編集]

詳しくはEVS1/EVS2を参照。

ロシア向けのヴェラロは標準のヴェラロに基づいて設計されているが、しかしサプサンでは通風孔が屋根にあること、列車がロシア北部の気温の氷点下50℃まででも運行できること、そしてヨーロッパの標準のものより30cm広くなっていることがあげられる。この車両は回生ブレーキを採用している。

関連項目[編集]