ゴールド二十世紀

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ゴールド二十世紀(ゴールドにじっせいき)は、和梨の品種名の1つ。二十世紀梨ガンマ線を照射し突然変異を起こした変異体を育種した品種である。

二十世紀梨はは果実の品質が優良であるため、20世紀を通して青梨の主要栽培品種でもあったが、ナシ黒斑病に罹病性であるため、防除の労力は多大なものとなる。そのため、耐病性を持つ品種が待望されてもいた。

1962年に二十世紀梨の苗木を放射線育種場の「ガンマーフィールド」(茨城県常陸大宮市)に定植し、コバルト60ガンマ線の緩照射を行った。1981年にガンマ線源に最も近い樹にナシ黒斑病を発症していない一枝が発見される。この枝の黒斑病抵抗性を検定するために「γ-1-1」の系統名で1986年からナシ第5回系統適応性検定試験に供試して、果樹試験場及び関係場所で特性の検定が行われた。検定の結果は、黒斑病抵抗性以外の形質は二十世紀梨とほぼ同じであるとされた。

1990年6月22日付けでなし農林15号「ゴールド二十世紀」と命名され、登録が行われた。1991年12月16日には、種苗法に基づき品種登録されている。

突然変異育種の代表例でもあるが、ゴールド二十世紀を生み出した手法は、とりあえず放射線を全ての作物にかけて、偶発の突然変異をひたすら待って目的にかなう品種になったかとうかの設定を行うというもので、自然界での突然変異を待つよりは早いものの、時間とコスト面での負担が大きすぎるのである。これを改良するために生まれた技術が遺伝子組換えとなる。