ケオリス
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種類 | 公開有限会社 |
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本社所在地 |
![]() パリ |
設立 | 2001年 |
業種 | 運輸業 |
事業内容 | 鉄道事業 |
代表者 | マリー・アンジュ・ドボン |
営業利益 | 61億ユーロ |
従業員数 | 68000人 |
外部リンク | https://www.keolis.com |
ケオリス(Keolis)とはフランス国鉄(70%)とカナダのケベック州の年金・社会保障基金であるケベック投資公社(30%)が出資する子会社で2001年に設立された国際旅客輸送会社である。同社はオランダ、ベルギー、イギリス、スウェーデン、デンマークにも子会社を持っている。ヨーロッパ以外ではオーストラリア、カナダ、中国、インド、カタール、セネガル、アラブ首長国連邦、アメリカ合衆国でも事業を展開している。ドイツの子会社は2021年末に売却された。
概要[編集]
2020年、ケオリスグループはヨーロッパ9カ国(ベルギー、ドイツ、デンマーク、フランス、イギリス、ルクセンブルク、オランダ、ノルウェー、スウェーデン)に加え、オーストラリア、中国、インド、アメリカ、カナダ、アラブ首長国連邦で約68,500人の従業員を擁している。主に地下鉄、路面電車、電車、そして合計23,200台のバスを運行している。フランスでは、ケオリスは88の都市交通網を運営する最大の公共交通機関事業者である。2010年にケオリスとフランス第3の駐車場運営会社であるエフィアが合併したことで、自転車や車の駐車スペースのレンタルなど、同社の事業活動はさらに拡大した。
同社の世界売上高は、2019年に66億ユーロだったが、新型コロナウイルス感染症のパンデミックの影響で、2020年には7.3%減少し、61億ユーロとなった。そのうち50%はフランス国外での利益だった。ケオリスグループは、デンマーク、フランス、オランダ、イギリス、アメリカなど、世界各国で鉄道旅客輸送事業を展開している。
歴史[編集]
ケオリスは2001年、当時BNPパリバが支配していたフランスの交通グループのVIA-GTIとフランス国鉄の子会社のカリヤーヌの合併により設立された。合併後、フランス国鉄は株式の43.5%を保有した。2004年にフランス国鉄はBNPパリバから過半数の株を購入し、2007年に金融投資家のケベック投資公社、アクサ・プライベート・エクイティ、プラグマに株式を売却した。2010年2月にフランス国鉄はケオリスとエフィアとの合併で、その保有株を45.4%から56.7%まで増やした。フランス国鉄がアクサとプラグマの株式を取得したのち、2012年以降、ケオリスはフランス国鉄の70%保有となっている。ケベック投資公社は30%となった。
アメリカの子会社は2014年にマサチューセッツ湾交通局から8年で27億ドルの契約を獲得した。ケオリスUSAがワシントンメトロの新路線の建設を新設した際、ホロコースト生存者からの抵抗で親会社であるフランス国鉄への補償を要求し、2014年末に補償を受け取った。
2015年、オーストラリア最大のバス運行会社のATEがケオリスに買収された。2019年にケオリスがスイスの親会社であるポストオートからカーポスタル・フランスを買収する拘束力がある提案を提出したことが発表された。2019年にこの取引はフランス当局によって承認された。
2021年まで、デュッセルドルフに本社を置くケオリス・ドイツはケオリスの子会社であり、ノルトライン=ヴェストファーレン州、ニーダーザクセン州、ラインラント=プファルツ州で列車を運行してたが、2022年以降はユーロバーンに売却し、ドイツから事業撤退した。
子会社[編集]
ケオリスは、以下の企業に関与または所有している。
- ケオリス・オランダ
- オルレアン・エクスプレス
- ケオリス・ダウナー
- ゴールドコースト・ライト・レイルウェイ
- ヤラ・トラム
- ニューカッスル交通局
- リンクSA
- ホーニブルックバスラインズ
- パストランジット
- 英国ニューカッスル
- ケオリス・トランジット・アメリカ
- ネイビーアSAS・フランス
- ケオリス・ボルドー