クリスマス・エクスプレス

クリスマス・エクスプレスは、東海旅客鉄道（JR東海）が1980年代末から1990年代にかけて展開したテレビコマーシャル（CM）シリーズの総称である。TVCMは新幹線を舞台に、「離れて暮らす恋人がクリスマスに再会する」というテーマで制作され、日本のクリスマス広告の代表格として高い人気を得た。

概要

シリーズは1988年の「シンデレラ・エクスプレス」を原点とし、1989年から1992年にかけて続編的な「クリスマス・エクスプレス」シリーズが放送された。キャッチコピー「あったかい、冬。」に象徴される温かいストーリーと、山下達郎の楽曲「**クリスマス・イブ**」を使用した演出で知られ、放映のたびに大きな反響を呼んだ。

歴史

シンデレラ・エクスプレス（1988年）

• カップルの離別・再会を新幹線ホームで描いたCM。
• 山下達郎「クリスマス・イブ」の楽曲が初めて使用される。

クリスマス・エクスプレス（1989年–1992年）

毎年異なるキャスト・シチュエーションで制作されたが、「待つ人・帰る人」「新幹線でつながる恋」という一貫したテーマが保たれた。

• 1989年 – 主演：深津絵里
  • 「会えない時間を越えて再会する恋人」という構図が象徴的となり、シリーズで最も有名な作品の一つ。

• 1990年 – 主演：高橋里奈
  • 冬の街並みと新幹線ホームの映像美が評価される。

• 1991年 – 主演：吉本多香美
  • 若者の遠距離恋愛を象徴する作品として支持を集める。

• 1992年 – 主演：溝上泰正・清水美沙
  • シリーズ初の男女ダブル主演スタイル。