クラスター崩壊

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クラスター崩壊とは原子核アルファ粒子よりも重い核断片を自発的に放出する放射性崩壊現象である。

説明[編集]

現在までにバリウム114からアメリシウム241までの25個の原子核が、基底状態から炭素14、酸素20、ネオン24、ネオン26、マグネシウム28、マグネシウム30、ケイ素32、ケイ素34のクラスターを放出することが実験的に観測されている。放出されたクラスターと娘核の相対運動エネルギーQは28~94MeVの範囲で変化し、いずれの場合ポテンシャル障壁VBの高さよりかなり小さい。よって、クラスター崩壊は、アルファ崩壊と同様に、トンネル効果によって引き起こされる。

クラスター崩壊は、ある意味でアルファ崩壊と自発的な核分裂の中間的な過程として見なせる。

クラスター崩壊は、1984年オックスフォード大学の研究者によって発見された。彼らはラジウム223原子核から炭素14原子核が放出されることを検出した。これは平均して大体10億回のアルファ崩壊に1回の確率で起こる。

クラスター崩壊は、運動学的にはるかに多くの重同位体で起こり得るが、ほとんどの場合、その確率は非常に小さいため、実際の実験では実現不可能である。これはポテンシャル障壁の幅や高さが増加するにつれて、透過率が指数関数的に減少するためである。

関連項目[編集]

放射性崩壊 アルファ崩壊 - 核異性体遷移 - 核自然崩壊 - ガンマ崩壊 - クラスター崩壊 - 中性子崩壊 - 電子捕獲 - 内部転換 - 二重電子捕獲 - 二重ベータ崩壊 - ベータ崩壊 - 陽子崩壊 - 陽電子崩壊
核合成
核融合 ケイ素核融合 - 三重ヘリウム核融合 - 酸素核融合 - CNO連鎖反応 - 重水素核融合 - 炭素核融合 - 炭素爆発 - ネオン核融合 - 陽子-陽子連鎖反応 - リチウム核融合 - ヘリウムフラッシュ
中性子捕獲 r過程 - s過程
陽子捕獲 p過程 - rp過程
中性子化
核粉砕反応
超新星爆発核合成