キャッシュファイル

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

キャッシュファイル(英:cache file)は、コンピュータで取得したデータや処理結果を再利用するために保存するファイル。キャッシュの一形態で、同じデータを再取得したり、同じ処理を繰り返したりする負担を軽減するために使われる[1][2]。

概要[編集]

ウェブブラウザが保存するページや画像、アプリケーションが一時的に保持するデータ、描画処理に利用するプログラムの処理結果などに用いられる。保存済みのデータを利用できる場合にはそれを読み込み、必要な場合には元のデータを取得したり、処理をやり直したりする[1][3]。

キャッシュにはメモリ上にデータを保持する方式もある[4]。ファイルとして保存する方式ではストレージの容量を使用する一方、アプリケーションの終了後もデータを残し、次回の起動時に再利用できる場合がある[3]。

主な用途[編集]

用途 保存するデータや目的
ウェブブラウザ 閲覧したページや画像、JavaScriptなどを保存し、次回以降の読み込みに利用する[5]。
アプリケーション アプリが一時的に扱うデータを、専用のキャッシュ領域に保存する。例えばAndroidには、アプリ固有のキャッシュファイルを置くための領域が用意されている[6]。
描画処理 シェーダーのコンパイル結果などを保存し、後の実行時に再利用することで、コンパイルにかかる時間を減らす[2]。

ウェブブラウザのキャッシュ[編集]

ブラウザのキャッシュは、ウェブサイトから受け取ったデータを保存し、後のアクセスで再利用する仕組みである。利用できるデータをキャッシュから取り出すことで、通信量や待ち時間、サーバーの負荷を減らせる[7]。

保存したデータを再利用するかどうかは、有効期間やサーバーからの指示などに基づいて判断される。必要に応じてサーバーに更新の有無を問い合わせ、内容が変わっていなければ、データ全体を再受信せずに保存済みのものを使うこともできる[7]。

例えば、同じ画像を何度も表示する場合、その画像を毎回ダウンロードする代わりに、端末に保存したデータを利用できる[8]。

管理と削除[編集]

キャッシュファイルは、アプリケーションやOSによって管理される。保存容量には上限を設ける場合があり、古いデータや不要になったデータは削除される[1]。Androidでは、内部ストレージの空き容量が少なくなると、OSがアプリのキャッシュファイルを削除することがある[6]。

利用者がブラウザなどの設定からキャッシュを消去することもできる。削除によって空き容量を確保したり、ウェブページの読み込み・表示の問題が改善したりする場合がある。一方、削除後は画像などを再取得する必要があるため、次回の表示に時間がかかることもある[8]。処理結果を保存するキャッシュでも、削除後は必要に応じてデータが再生成される[3]。

ブラウザでは、キャッシュ、Cookie、閲覧履歴などが別の項目として管理される。キャッシュはページの構成要素などの再利用に使われ、Cookieはサイトが利用者に関する情報を保存するために使われる。キャッシュとともにCookieやサイトデータも削除した場合には、サイトへの再ログインなどが必要になることがある[8]。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ↑ a b c Disk Cache The Chromium Projects、2026年10月22日閲覧。
  2. ↑ a b D3D11_SHADER_CACHE_SUPPORT_FLAGS enumeration Microsoft Learn、2026年10月22日閲覧。
  3. ↑ a b c Binary Shader Program Management NVIDIA Jetson Linux Developer Guide、2026年10月22日閲覧。
  4. ↑ HTTP Cache Firefox Source Docs、2026年10月22日閲覧。
  5. ↑ Firefox のキャッシュを消去するには Mozillaサポート、2026年10月22日閲覧。
  6. ↑ a b アプリ固有のファイルにアクセスする Android Developers、2026年10月22日閲覧。
  7. ↑ a b HTTP キャッシュ MDN Web Docs、2026年10月22日閲覧。
  8. ↑ a b c キャッシュと Cookie の削除 Google アカウント ヘルプ、2026年10月22日閲覧。