主記憶装置

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主記憶装置(しゅきおくそうち、英:main memory)は、コンピュータで、CPUが処理に使うプログラムやデータを保持する記憶装置。主記憶、メインメモリともいう。一般的なパソコンでは、作業用の記憶領域としてRAMが使われる[1][2]。

役割[編集]

主記憶装置は、コンピュータが処理を進めるための作業領域となる。アプリケーションの実行時や文書の編集時には、必要なプログラムやデータが主記憶に置かれ、CPUによる処理に利用される[1][2]。

これに対し、SSDやHDDなどの補助記憶装置は、OS、アプリケーション、文書や画像などのファイルを長期的に保存する役割を持つ。一般に「ストレージ」と呼ばれるのは、こうした保存用の装置である[2]。

主記憶装置と補助記憶装置の役割は、作業机と引き出しに例えられることもある。主記憶は作業中の資料を広げる場所、補助記憶は資料を保管しておく場所に相当する[3]。

RAM・ROMとの関係[編集]

RAMは、内容を読み書きできるメモリで、主記憶などに用いられる。一般的なパソコンで作業用のメモリとして使われるのが、RAMの一種であるDRAMである[1][2]。

DRAMは、小さなコンデンサに蓄えた電荷によって情報を保持する。記憶内容を維持するために、定期的にデータを読み出して書き戻すリフレッシュが行われる[3][4]。電源の供給がなくなると記憶内容が失われる性質を揮発性という[3]。

一方、ROMは読み出しを基本とするメモリで、電源を切っても内容を保持する。ROMとRAMはメモリの種類を表す用語であり、パソコンの作業用メモリについて述べる場合には、通常はRAMを指している[1][2]。

補助記憶装置との比較[編集]

DRAMを主記憶とする一般的なパソコンでは、次のように役割が分かれる[2]。

項目 主記憶装置(DRAM) 補助記憶装置(SSD・HDDなど)
主な役割 実行中のプログラムや処理中のデータを保持する プログラムやファイルを長期的に保存する
電源を切った場合 記憶内容が失われる 記録した内容を保持する
使用の例 アプリケーションの実行、文書の編集などの作業領域 OSやアプリケーション、保存済みの文書・画像などの保管

主記憶に使われるメモリは、HDDなどの補助記憶装置に比べて高速に読み書きできる[1]。この性質を利用し、処理中に頻繁に使う情報を主記憶に保持する。

容量と性能[編集]

主記憶の容量が大きいほど、作業に利用できる領域が増える。複数のアプリケーションを同時に動かす場合や、動画編集など多くのデータを扱う場合には、主記憶の容量が動作に影響する[1][3]。

OSには、主記憶を効率的に利用するための仕組みがある。例えばWindowsでは、使用頻度の低いデータの一部を補助記憶上のページファイルへ移し、よく使うデータのために主記憶の空きを確保できる。ページファイルは、仮想記憶を支える仕組みのひとつである[5]。

実装[編集]

パソコンでは、複数のDRAMチップを基板に載せたメモリモジュールが使われる。代表的な形状には、デスクトップパソコン向けのDIMMや、ノートパソコンなどに使われる小型のSO-DIMMがある。対応する規格や形状は機種によって異なる[3]。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ↑ a b c d e f 19.3 メモリ 東京大学「はいぱーワークブック」、2026年10月22日閲覧。
  2. ↑ a b c d e f メモリとストレージの違いとは何でしょうか? Kingston Technology、2026年10月22日閲覧。
  3. ↑ a b c d e メモリーの基礎知識 アイ・オー・データ機器、2026年10月22日閲覧。
  4. ↑ FAQs 「On DRAM, can a READ or WRITE command be given instead of a refresh?」、Micron Technology、2026年10月22日閲覧。
  5. ↑ Introduction to page files Microsoft Learn、2026年10月22日閲覧。