オッシーとヴェッシー
オッシーとヴェッシー(ドイツ語: Ossi und Wessi)とは、ドイツにおける口語的な呼称。
ドイツ再統一が行われた1990年以降に旧東ドイツで生まれ育った人々を「オッシー(Ossi)」と呼び、同様に旧西ドイツで生まれ育った人々を「ヴェッシー(Wessi)」と呼ぶ。
単語の歴史[編集]
使われ方としては「ヴェッシー」のほうが早くから使われている。
ヴェッシー[編集]
ドイツ再統一の数十年前から「ヴェッシー」という用語は西ベルリンにおいて西ドイツ国民、特にベルリンに移住した人や訪問中の人々を指す語として使用されていた。同様に、西ベルリン市民は旧西ドイツを「ヴェッシーラント(Wessiland)」とも呼び、この呼び方は現在でも一部で使われている。
この用語は西ドイツ地方人、あるいは西ドイツの地方州がベルリンにまで持ち込まれる「不毛さ」を批判する際に侮蔑的に使われることもあった。同様の(侮蔑的な意味を持つ)単語としては「シュヴァーベン(Schwaben)」がある。「シュヴァーベン」とは、元々はシュトゥットガルトやウルムなどバーデン=ヴュルテンベルク州の中東部・南東部を中心として、バイエルン州南西部などを含む一帯を指す地域名、地方人を指す語である。
1989年のベルリンの壁崩壊後、旧西ドイツの各州からベルリンへやってきた新参者、特に南ドイツからの新参者を指す語として「ヴェッシー」や「シュヴァーベン」が使われるようになった。
ドイツ再統一後は、「ヴェッシー」という用語は、西ベルリンを含む旧西ドイツ各州の市民を指す語として旧東ドイツで使用されるようになった。
なお、再統一前の旧東ドイツでは、西ドイツ民のことを「ウェスターナー(Westler)」や「ブンディス(Bundis、西ドイツ語の意)」と呼んでいた。「知ったかぶり(besserwisser、英語: know-it-all)」のもじりで「ベッサーヴェッシー(Besserwessi)」という否定的な意味合いとしても使われていた。
オッシー[編集]
「東ドイツ人」を指す口語的な呼称としては「ゾーニ(Zoni)」が用いられていた。「ゾーニ」は「ソ連占領地域」という言葉に由来しており、侮蔑的な意味合いの言葉である。
旧西ドイツ各州では、「オッシー」という語には否定的な意味合いもあり、ウェッシー・オッシーのエスニックジョークが数多く出された。
オストラー[編集]
オストラー(ドイツ語: Ostler)は、西側から「東ベルリンの住人」を指す呼称。
「(旧)東ドイツ人」を指す語として、こんにちでも使用されることがある。
ウォッシー[編集]
ウォッシー(ドイツ語: Wossi)は、ヴェッシーとオッシーからの造語で、ドイツ再統一の1990年代以降に西ドイツから東ドイツへ移住した人物を指す語。
外部リンク[編集]
- Ossi und Wessi - Wikipediaドイツ語版