プラハ中央駅
プラハ中央駅とはチェコにある鉄道駅である。
概要[編集]
チェコの首都プラハにある中心駅で2014年には1日約76000万人が利用し224505本の列車が発着した。
市中心部の東に位置し南西から北東へ線路が伸びている。南へはプラハ連絡線、北へは新連絡線が伸びる。
歴史[編集]
プラハ中央駅は1871年にカイザー・フランツ・ヨーゼフ鉄道(KFJB)によって建設され、ウィーンからの終着駅となっていた。当初はプラハ・カイザー・フランツ・ヨーゼフ駅と呼ばれていた。駅舎はフォイテヒ・イグナツ・ウルマンとアントン・ヴィクトール・バルヴィティウスによって設計された。1901年から1909年にかけて技術的な拡張工事の他、現在も使用されている駅舎がヨーゼフ・ファンタによって建設された。
第一次世界大戦後、1918年にチェコスロバキアの独立運動を行ったウッドロウ・ウィルソン米大統領にちなみ、ウィルソン駅と改称された。ドイツ占領下(1939年~1945年)ではプラハ中央駅と呼ばれた。第二次世界大戦は再びウィルソン駅と呼ばれるようになった。しかし、1953年にはプラハ中央駅に正式に改称された。1990年以降ウィルソン駅という名前は特別な日に追加で使われるようになった。2011年には駅前のウィルソン像が設置された。
新しいホーム[編集]
プラハメトロ建設に伴って、1972年から1979年にかけて、ブルータリスム式のコンコースが建設された。1974年に開業したプラハメトロC号線のホームへの入り口もここにありその奥に券売所がある。
1994年に貨物駅跡地に5番線から7番線までの新しいホームが新設された。
列車[編集]
国際列車[編集]
プラハ中央駅はドイツ方面へはレーゲンスブルク、ミュンヘン行きの急行及びALEX、ハンブルク、ベルリン行きのユーロシティ、ベルリン行きのレイルジェット、ポーランド・スロバキア方面へはジリナ、ポプラド、コシツェ方面のスーパーシティ、ペンドリーノが走る。他にもセルビア、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリア、ロシア、ベラルーシ、ウクライナ、オーストリアからの列車が発着する国際的なハブ駅となっている。急行列車に加え、インターシティ、ユーロシティ、スーパーシティが運行されている。またペンドリーノ列車(ČD680系)がウィーン経由でグラーツ中央駅まで向かうレイルジェットもある。チューリッヒ中央駅からのユーロナイトも運行される。
長距離列車[編集]
国内輸送ではブルノ、チェスケー・ブジェヨヴィツェ、カルロヴィ・ヴァリ、オロモウツ、オストラヴァ、プルゼニ、ウースティ・ナド・ラベムなど、チェコのすべての主要都市を結んでいる。