イヴァン6世

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イヴァン6世(露:Иоанн VI)とは、ロマノフ朝ロシア帝国の5代目皇帝。

1740年8月23日に生まれる。父はドイツの貴族アントン・ウリリフ・ブラウンシュヴェイクスキーで、母はイヴァン5世の孫娘エカチェリーナ。当時のロシア皇帝アンナは敵対していた従姉妹のエリザヴェータに帝位が渡ることを恐れ、生後まもないイヴァンを次期皇帝に指名した。10月にアンナが崩御し、イヴァンが生後2ヶ月で即位した。しかし、翌1741年11月にエリザヴェータ側によるクーデタが勃発。イヴァンは母と共に寝ていた所を捕らえられ、廃位のうえ城砦に幽閉された。その後イヴァンの存在は国家機密とされた。1764年7月16日エカチェリーナ2世の即位に反対する軍人がイヴァン6世の救出と復位を企てた。これを阻止するためイヴァンは看守の手で殺害された。享年23。