よみもの:エンニュース/欧州連合がウナギの国際取引規制を提案

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【2025年6月28日】 23日、欧州連合 (EU) の閣僚級会合にて、締約国会議でウナギの国際取引を制限する議案を出すことが合意された。

ワシントン条約とは?[編集]

ワシントン条約は希少生物の絶滅を防ぐ為、国際取引を制限する条約である。今回、追加予定の附属書IIは現時点での絶滅の恐れは少ないが、制限しないと絶滅が出る危険性があるものである。

2009年よりヨーロッパウナギは 附属書II となっていたが、今回はウナギ属の中でワシントン条約で未規制であった18種が含まれる。

日本におけるウナギ[編集]

日本国内で消費されるウナギの6割が輸入されたものである。蒲焼に使われているウナギは、約6割はニホンウナギであったが、その他約4割が輸入されたアメリカウナギであったことが遺伝子解析から分かっている。

小泉農林水産大臣は、「ニホンウナギは、日中韓、台湾で管理を徹底しており、十分な資源量が確保されていることから国際的な取り引きで絶滅するおそれはない。今回のEUの決定は極めて遺憾だ」としている。

2023年(令和5年)、近畿大学がニホンウナギの人工養殖が成功させたと発表があった。安定した完全養殖が出来る様になれば、持続可能なウナギの消費が出来る様になるのではないかと期待されている。今後のウナギ養殖の発展に期待であろう。

出典[編集]