よみもの:エンニュース/富士山似な新種のイソギンチャクが発見される
ナビゲーションに移動
検索に移動
2025年(令和7年)6月18日、福山大学・泉貴人らの研究チームが新種のイソギンチャクを発見したとする論文を学術誌「Diversity」内で発表した。
発見されたイソギンチャクは、平らで円盤状の体、口盤に3本の触手、柱に10本の大型触手、腹側端にのみ多数の小型触手を持つという特徴を有する。日本近海に広く生息し、これまでに相模湾、駿河湾、大槌湾、豊後水道などで10個体が発見されている。
この種は既存のイソギンチャクの科が有する特徴が一致せず、新しい科になると考えられた。標準和名は「ウミノフジサン」と命名され、これは富士山に姿が似ていること、相模湾と駿河湾で採集している時に富士山が見られる環境で作業したことに由来する。
出典[編集]
- Izumi, Takato; Yanagi, Kensuke; Kohtsuka, Hisanori (18 June 2025). “Mt. Fuji in the Ocean–Description of a Strange New Species of Sea Anemone, Discoactis tritentaculata fam., gen., and sp. nov. (Cnidaria; Anthozoa; Actiniaria; Actinostoloidea) from Japan, with the Foundation of a New Family and Genus”. Diversity 17: 430. .