なると巻
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なると巻(なるとまき)とは、紅白の魚の練り物を渦状にまいた波状の外形をもつ蒲鉾の一種である。 「鳴門巻」とも書く。略して「なると」ともいう。
概要[編集]
国内最大の生産地は静岡県焼津市で、国内シェアは70%から90%とされる。ラーメンの具材として使われてきたが、最近ではなると巻を使わないラーメンも多い。おでんの具材としても使われる。静岡おでんではなると巻は必須である。蕎麦の具材としては江戸時代後期に、なると巻をあしらうおかめ蕎麦が登場した。 正月の和風おせちには、定番のようになると巻が使われる。低カロリーで低脂肪でありながら、カルシウムやタンパク質が多く、健康的な食品である。
起源[編集]
なると巻の起源は不明だが、平安時代に登場したとの説は『類聚雑要抄』を指すとすれば、こちらはちくわや蒲鉾の説明である。鳴門海峡の渦潮に形が似ているため「なると」の名前が着いたとされる。1846年の『蒟蒻百珍』[1]に「鳴門」(なると巻)の説明があり、これが初出と思われる。
注[編集]
- ↑ 嗜蒻陳人(1846)『蒟蒻百珍』山城屋佐兵衛