がん予防
がん予防は、がんを予防すること。ここではがんを発症しないための科学的根拠に根ざした予防法を紹介・解説する。
概要[編集]
1981年以降、がん(悪性新生物)は日本人の死因の1位を維持し続けている。日本人の2人に1人が、生涯のうちにがんにかかるといわれる。がんは環境や生活習慣とも深い関係があり、それらの改善により、発症リスクを下げられる[1]。
がんの発生に関して、さまざまな生活習慣が影響を及ぼしていることが近年の研究により、判明している。予防が可能ながんのリスク因子としては、喫煙(受動喫煙を含む)、飲酒、運動不足、肥満・やせ、野菜・果物不足、塩分の過剰摂取、感染症などがあげられる。発がんの原因となるウイルスや細菌としては、子宮頸がんと関連するヒトパピローマウイルス(HPV)、肝がんと関連する肝炎ウイルス、成人T細胞白血病(ATL)と関連するヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1)、胃がんと関連するヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)等が知られる。男性がんの43.4%、女性がんの25.3%が生活習慣や感染を原因とすることがわかっている。男性のがんの原因の第1位は「喫煙」であり、女性の第1位は「感染」である[2]。
国立がん研究センターは、科学的根拠に基づき、「日本人のためのがん予防法(5+1)」として、「禁煙」「節酒」「食生活」「身体活動」「適正体重の維持」の5つの改善可能な生活習慣に「感染」を加えた6つの要因をあげ、予防ガイドラインとして定めている[3]。厚生労働省は、生活習慣に注意することで、がんのリスクを減らすことができるが、すべてのがんを防ぎきることはできない。このため、がん検診を、適切な年齢、および適切な受診間隔で受け、がんを早期に発見し、適切な治療を受けることが重要だとする[2][4]。
食生活の改善[編集]
- 植物性食品を中心に多種類を摂取。
- 野菜や果物をたくさん食べる。
- 多種類の穀物、豆類、根菜類の摂取。
- 肉類は1日80g以下。
- 脂肪は動物性脂肪食品(飽和脂肪酸)を控え、植物性脂肪から適度にとる。
- 食塩は成人で1日6g以下に抑制。
- アルコールは少量に。
- 食品は新鮮なうちに食べる。
- 食品添加物や残留農薬に注意する。
- 焦げた食品は控える。
脚注[編集]
出典[編集]
- ↑ “日本人のがんの4割は予防できる 環境や生活習慣がカギ”. 日本経済新聞. 2026年1月9日確認。
- ↑ a b “がん予防”. 厚生労働省. 2026年1月9日確認。
- ↑ “がんを防ぐための新12か条”. 公益財団法人日本対がん協会. 2026年1月9日確認。}
- ↑ “科学的根拠に基づくがん予防”. がん情報サービス. 2026年1月9日確認。
- ↑ “がん予防のための食事とは”. 公益財団法人長寿科学振興財団. 2026年1月9日確認。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
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- 科学的根拠に基づくがんリスク評価とがん予防ガイドライン提言に関する研究
- がん対策情報 - 厚生労働省
- がん情報サービス - 国立研究開発法人国立がん研究センター
- がん - MSDマニュアル
- がん防災マニュアル - 一般社団法人 がんと働く応援団
- 『科学映像館』より
- 『ガン1 ガン細胞』(1959年)・『ガン2 生体内のガン細胞』(1961年)・『ガン3 追われるガン細胞』(1961年) - 何れも、中外製薬の企画の下、東京大学医学部教授・吉田富三および東京大学薬学部教授・石館守三の監修を得て、東京シネマが制作した、『メディカル シリーズ』に包含されている短編映画。
- 『驚異の生体防御-インターフェロンとガン』(1981年) - 当初抗ウィルス剤として開発されてきたインターフェロンが、悪性腫瘍に対しても効果を発揮していることを提示する短編映画。
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