Queen Bee

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Queen Bee』(クイーン ビー)は、小山田いくの漫画作品、および表題作とする単行本の名。

単行本は全1巻で表題作の他に「吉祥師京太郎の推理」を併録。

「Queen Bee」は「女王蜂」の意。

収録作品[編集]

Queen Bee[編集]

週刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて、1999年33号から同年36号まで短期集中連載された。全4話。各話は「春の章」「夏の章」「秋の章」「冬の章」となっており、熊本県養蜂一家が転地養蜂で日本各地を巡る様子を描いている。

登場人物
花邑 姫蜜(はなむら ひみつ)
蜂と心を通わす事ができる女の子。12歳。小学校時代は父親の転地養蜂に付き従って転校を繰り返していた。
「花邑養蜂」の従業員
徳馬(とくま)
高校入学早々にケンカして退学。学校に行ってないなら、と親に花邑養蜂に放り込まれた。蜂のことは好きではない。
他の従業員からは「徳」と呼ばれ、姫蜜からは「徳にィ」と呼ばれる。
あらすじ
春の章
中学校に上がるということで、転地養蜂から外れて熊本県に残っていた花邑姫蜜だったが、蜂のことが心配で家出してしまう。ヒッチハイクを繰り返し、父親ら花邑養蜂がいる甲府に到着。甲府では野火が燃え広がったためにレンゲ畑は燃え、花邑養蜂のセイヨウミツバチも大きな被害を受けた。
ヒッチハイク途中で空腹から野生の蜂(ニホンミツバチ)の巣から蜂蜜を分けてもらったところ、分嶺した群れが姫蜜について来ていた。地元民も知らなかったレンゲ畑(着工したものの不況のため工事中断したゴルフ場予定地)を蜜蜂の餌場として姫蜜が見つけたことで、全て丸く収まる。
夏の章
花邑養蜂は、姫蜜を伴って北海道へ来ていた。
秋の章
冬の章

吉祥師京太郎の推理[編集]

吉祥師京太郎の推理」(きっしょうしきょうたろうのすいり)は、樋口雅一原作の推理漫画。前後編。

『週刊少年チャンピオン』1996年22・23号に前編が、同年24号に後編が掲載された。

「吉祥師」とは「占いを通じ人々に幸せを示す」とされる職業。その吉祥師の京太郎が、日本屈指の財閥・真田グループの後継者争いに絡む連続殺人事件に挑み、占いと推理で解決する。

ダスト・ジャケット[編集]

ダスト・ジャケット」は『ヤングチャンピオン』(秋田書店)1982年4月号に掲載された読み切り作品。全28ページ。

単行本に採録されておらず、「幻の作品」とされていた。「この恋は本当自分が望んでいた物なのか」と悩む高校生の姿を淡々と描いた作品。

「小山田いくプロジェクト」として単行本『Queen Bee』を電子書籍として復刻する企画が行われ、大洋図書から電子書籍版が2021年にリリースされたが、その際に「ダスト・ジャケット」が初採録されている。

「ダストジャケット(英語: dust jacket)」とはハードカバーの書籍を包む紙のブックカバーのこと。