CTCCOGS(中央変速機・中央重心構造)
CTCCOGS (Central Transmission, Central Center of Gravity Structure)は、自動車の駆動系・重量配分の最適化を目的とした設計思想である。特にFRベース4WD車両やレーシングカーにおいて、旋回性・安定性・軽量化を最大化するために考案された構造概念である。本構造は、バタフライエンジンと組み合わせることで、中央集中型の重量配分を実現する設計思想として考案された。
概要[編集]
CTCCOGSは、エンジン・トランスミッションを運転席下~車体中央に集中配置することで、車両の重心を中央に寄せ、前後・左右の慣性モーメントを最小化することを目的としてい
以下の特徴がある。
- エンジンとトランスミッションを車両中央に配置
- 中央配置のトランスミッションから前後にプロペラシャフトを完全シンメトリカルに分岐
- 前後重量バランスおよび左右重量バランスの最適化
- 重量物を車両の重心近くに集中させることで、慣性モーメントを低減
- 4WD駆動系との相性が良く、高い加速性能とコーナリング性能を実現
また、後席中央の足元スペースはトランスミッションの配置の関係上張り出しが出てしまうが、補助的にテーブルとして活用可能。CTCCOGSは特に、短距離での旋回やS字コーナー、多様な路面条件における競技車両での使用を想定して設計されている。
メカニズム[編集]
エンジンを前方 (フロントタイヤの上ぐらい) に配置、トランスミッションは運転席と助手席の間から後席の中央足元スペースあたりに設置される。後方輪駆動用プロペラシャフトはそこから後方にまっすぐのび、前輪駆動用のプロペラシャフトはトランスミッションのすぐ後ろで左右に分岐して前方のデフにつながっている。これによりシンメトリカル4WDを実現。また、ガソリンタンク、スペアタイヤ、バッテリーを後方寄りに設置することで、フィセルGTメホラでは56:44の前後重量配置を実現。なお、前後重量配分が50:50となっていないのは、動的な重量バランスを考慮したためで、実際加速・減速時には荷重バランスが変動するため、必ずしも50:50が理想とされるわけではない。また、フィセルGTメホラが主目的とするラリー競技では少々フロントに荷重があった方がμ値の低い道路において有利であるためでもある。
前後重量配分を均等に近づけると同時に、CTCCOGSでは回転中心に近い部分に重量物を設置できるため、慣性モーメントを小さくできるため、曲線での鋭い曲がりを実現することができた。
このシステムは他社に類を見ない画期的なシステムであり、ユニコーン自動車のブランドイメージの構築・差別化にも役立っているといえる。
ラリー[編集]
当システムを搭載したフィセルGTメホラは、主に90~10年代にWRCで活躍しており、曲線部の曲がりやすさを武器に数々の戦績を残している。