A重油(Aじゅうゆ)とは、重油の一種の石油製品である。
日本工業規格で軽油成分が90%を占め、クマリンを含む重油がA重油と呼ばれる。軽油に近い性質を持ち、用途も軽油と似通っている。
時折悪質な者がディーゼルエンジン搭載自動車の燃料にA重油を入れて軽油引取税を脱税しようとする例が見られる。2000年代以降のディーゼルエンジンは排ガス再循環、DPFなどを装備し、燃料噴射制御も電子化されて繊細になっており、A重油を入れて使用することでエンジンの寿命を縮めかねない。
なお小型船舶や定置発電機、ボイラーや建物空調の燃料にA重油を使用することは咎められない。