2025年7月5日騒動
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2025年7月5日騒動では、2025年7月5日に大地震が起きるとされたことにより起こった騒動について述べる。
なお、この日に起こるとされていた地震は起きなかった。[注 1]
発端[編集]
漫画家・たつき諒さんの作品『私が見た未来 完全版』に登場する、「2025年7月に本当の大災難が来る」という一文。これが独り歩きし、「7月5日に地震が起きる」という「予言」のように受け取られた。
また、SNS上で「予言者」「未来人」と名乗る人もこれを支持し、さらに予言者でないアカウントもそれを拡散したため、騒動が起きた。
ただし、7月5日という日付は、「夢を見た日に起こるのなら」という仮定付きの数字であり、また、本人曰く「夢を見た日に起こるわけではない」とのこと。
SNSなどで“2025年7月5日に大災難が起こる”と拡散されているようですが、私自身は、2025年7月に災難が起こるという夢を見ただけで、日付までは特定しておりません。ただ、この話題をきっかけに、防災意識が高まったことについては、よいことだと感じています。
私自身、災害については、占いや予言ではなく、客観的な情報を参考にして備えています。皆様にも、過去のデータや専門家の意見などを確認し、ご自身やご家族、大切な人たちの命を守るための準備を進めていただければ幸いです — たつき氏
拡散[編集]
SNS上で「予言者」「未来人」と名乗る人がこれを支持し、さらに予言者でないアカウントもそれを拡散したため、騒動が起こった。
「隕石が落ちる」「南海トラフ巨大地震が起きる」「火山が噴火する」などと主張するもの、「ほかの予言者も言っている」などと語るものもあった。
Youtube上には、実は2023年ごろから動画はあった[1]。しかし、2025年に入って急増。2025年初めから4月25日までに新たに公開されたものは1000本以上あった。
2025年以前から公開されていたものも含めると、「2025年7月」に関連する日本語の動画は少なくとも1400本あり、なんと1億回以上再生されていた。
Xでは、2025年1月から7月5日午後7時まででリポストを含めておよそ20万6000件投稿された。特に4月以降に投稿が増えていて、6月だけで6万件以上、7月は5日間だけでおよそ10万6000件投稿された。[2]
TikTokでも関連する動画は50本以上、合わせて4000万回以上再生されている。
また、トカラ列島で自信が起きると、「トカラ列島近海で地震が多発するとその後に日本の別の場所で大地震が起きる」という俗説「トカラの法則」に絡めた投稿も相次ぐようになった。
外国[編集]
2024年末ごろから、特に香港や台湾を中心に拡散している。
「2025年7月」に関連する中国語(繁体字)の動画は、YouTubeで少なくとも220本確認でき、合わせて5200万回以上再生されていた。
3月のミャンマー中部の大地震のあとには、タイの「予言者」に関連付ける形でも急増していた。
TikTokには英語やタイ語、ベトナム語の投稿もあり、なかには200万回以上再生されているものもある。
特に香港では、
▽香港ではもともと「2025年7月」に関連する動画やSNSの投稿、ネット記事などが出回っていた ▽3月末に「南海トラフ地震の新たな被害想定」が発表された ↓ 以前から南海トラフ地震に関連するニュースが取り上げられているなかで、日本の地震に対する関心が高まる ↓ ▽その後、YouTuberや風水師がマンガの内容などをこぞって取り上げたことで一気に拡散
という流れで広まったと言われている。
影響[編集]
海外にも噂が広まり、外国人の渡航が大幅に減少し、減便せざるを得ない事態になった。特に香港からの旅行者は前の年の同じ月より11%余り減少した。
カムチャツカ半島地震について[編集]
7月30日にロシアのカムチャツカ半島で地震が起き、この騒動の発端となったあの予言が的中したという意見も出た。
しかし、元の予言ではフィリピンのあたりで起きると言っていたものの、カムチャツカ半島はフィリピンとは反対の方角であるため、予言は当たっていないという説が有力である。
また、予言では「東日本大震災のそれよりも、もっと巨大」な津波が来る[3]といっていたものの、それほど高い津波は観測されていない。
脚注[編集]
- ↑ トカラ列島群発地震は起きたが、それはよくあることであり、また震度こそ大きかったが大地震と呼べるほどの被害はなかったので除外。また、カムチャツカ半島で7月30日に起きた地震については#カムチャツカ半島地震についてを参照。