2007 VN84
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2007 VN84とは、2007年11月8日に発見された小惑星。アポロ群に属し、近日点は金星軌道の若干外側、遠日点は火星軌道の若干内側。直径は約20m。日本時間2007年11月14日に地球中心から12150km(地球表面から5680km)まで接近し、少しでも軌道がずれれば地球に衝突する恐れがあるとされていた。直径20mというと、この5年後に大きな被害をもたらしたチェリャビンスク隕石と同等である。しかし、幸い、小惑星はほぼ計算通りの場所を通過し、地球に衝突することはなかった。絶対等級は26.3等。
観測[編集]
発見当時は20等で、おひつじ座の方角にあった。最接近時にはさいだん座の方角で10等星になり、小さめの望遠鏡でも見られた。
実は、この小惑星は彗星探査機・ロゼッタのことだったのだ。実際に小惑星としてカタリナ・スカイ・サーベイにより検出されており、小惑星センターに報告されたが、直後に日本時間2007年11月14日に地球スイングバイを行ったロゼッタと軌道が合致することが判明した。なお、直径20m(正確には32m)というのは太陽電池パネルを広げた大きさであり、本体の大きさは2,3mである。もし大気圏に突入していたとしても、大気圏で燃え尽き、地球に衝突はしなかっただろう。