道尾幸司物語
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「優&魅衣外伝 道尾幸司物語」(ゆうあんどみいがいでん みちおこうじものがたり)は、あろひろしによる読み切りギャグ漫画作品。本項では続編の「優&魅衣外伝 道尾幸司物語Ⅱ ‐覇者の道程‐」についても説明する。
概要[編集]
「道尾幸司物語」は、『月刊少年ジャンプオリジナル』(集英社)1988年2月増刊号に、(集英社)、「道尾幸司物語Ⅱ」は『月刊少年ジャンプオリジナル』1988年5月増刊号に掲載された。どちらも単行本『優&魅衣』8巻に収録されている。
「優&魅衣外伝」と銘打たれている通り、タイトルロールの「道尾幸司」は『優&魅衣』に登場するキャラクターであるが、ストーリーや主要登場人物とはまったく関係性が無い。
道尾幸司とは[編集]
『優&魅衣』はストーリー性のあるギャグ漫画であり、登場人物がなにかしでかして爆発オチとなることも多々ある。その際に登場するのが道尾幸司である。
黒縁メガネのサラリーマン姿の道尾幸司は事件の気配を感じると「彼の名は道尾幸司。普段は平凡な市民だが、ひとたび事件が起きると」のナレーションと共にスーツとワイシャツ、ネクタイ、メガネをかなぐり捨て、ランニング、ニッカポッカにヘルメットという姿で「ワハハハハ」と高笑いを上げつつツルハシを振るってアスファルト路面を砕いていき、「道路工事を始める変態である」のナレーションが入る。……という場面転換用のキャラクターである。
道尾幸司の登場頻度はわりと多く、作中で12月の話の際には「師走によく見かける変態である」といったナレーションのバリエーションもあった。
登場人物[編集]
- 道尾 幸司(みちお こうじ)
- ひとたび事件が起きると道路工事(ツルハシで道路を掘り返すだけ)を始める変態。
- 道尾 発太(みちお ほった)
- (略)道路を掘り始める変態。幸司の父親。「道尾幸司物語」では渡米中で、北アメリカ大陸を横断しつつ道を掘っていた。
- 「道尾幸司物語Ⅱ」ではアスファルト伯爵と戦い、倒されたと語られている。
- 道尾 清治(みちお せいち)
- (略)道路を整地し始める変態。幸司の弟。普段は眼鏡をかけている。
- 道尾 ローラ(みちお ローラ)
- (略)ロードローラーに乗って、道路を慣らし始める変態。幸司の母。欧米人で金髪。
- ソバ屋の親父、保険外交員
- 幸司が山奥で修業中に隣で修業していた(ツルハシを振るう幸司の横で、柄てぼを振るう、名刺を差し出す)。飛騨の職人の一刀彫りによるまな板、名刺を所持しており、幸司に職人を紹介する。
- ソニックブームとドップラー効果のかかったチャルメラの音を残し、客に呼び止められることなく去っていく「幻の夜鳴きソバ」、相手に姿を見せることなく契約を結んでいく「姿なき保険屋」として業界で知られるようになる。
- 「道尾幸司物語Ⅱ」ではアスファルト伯爵に立ち向かい(ソニックブームでメカ工事員を吹っ飛ばす。保険契約を結び建設資金を浪費させる)、幸司が工事力に目覚めるまで時間稼ぎを行う。
- ジョスイ・ド・カーン
- 「道尾幸司物語Ⅱ」で登場。他の登場人物からたびたび「ジョシー」「ジェシー」と間違えられ、その都度「ジョスイ」と訂正している。アスファルト伯爵に追われている。
- 実は代々、ローマ水道を工事してきた上水道管工事者の末裔。
- 老師
- 「工事力」に詳しい元・現場監督の小柄な老人。杖を振るって岩を鋭利な刃物で斬ったように切断でき、しかも岩を置いたカウターを傷つけないという技を振るう。「工事力とは力ではなく技である」と言い、幸司を工事力研修所へと誘う。
- アスファルト伯爵
- 代々、影からヨーロッパの道路工事を牛耳ってきた一族。自動車輸出大国(当時)であった日本へ進出してくると共に、日本にあるという「工事力エネルギー」(こうじりょくエネルギー)を手に入れようとたくらむ。
- 工作獣
- アスファルト伯爵が持つ巨大ロボットのような工作機械。野獣のように動く。
- ショベL3
- 2本の長い首をもち、頭部をショベルのように用いる。
- ツルハーC7
- 工事ヘルメットをかぶった骸骨のような顔をしており、胸には「危険」の文字。ヘルメットには2本の巨大ツルハシがささっており、これを取り外して振るう。