運転指令所

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運転指令所(うんてんしれいじょ)とは

  1. 鉄道において、列車の乗務員や駅などへ業務指示を行う現業機関。
  2. 電力会社等で、設備の運転を遠隔で監視・制御する部署のこと。

この記事では1について記述する。

鉄道の運転指令所[編集]

呼称は鉄道事業者や業務内容により異なり、運輸指令所(うんゆしれいじょ)と呼ぶ事業者や、漢字呼称に司令の字を充てる事業者もある。テロ対策等の観点から詳細な所在地を公表している例は極めて少ない。勤務する職員を指令員と呼ぶ。

事故等の異常がなければ列車の運行状況や機器類の動作監視が主な業務となるが、ダイヤが乱れると運転整理、並行する他事業者への振替輸送依頼、設備の復旧作業指示、バス代行輸送の手配などで多忙を極める。

セクション

主なセクションとして、以下のものがある。

  • 輸送指令
駅や配下のCTCセンターなどから得た情報を元に、列車がダイヤ通りに運行されているかを監視する。ダイヤ乱れが生じた際は臨時速度規制等の措置・指示を行い、早期に平常ダイヤへ復帰するよう業務を遂行する。線路配線や線形に詳しい乗務員経験者や助役出身者が多い。
  • 旅客指令
列車の接続手配、乗客の忘れ物捜索手配、その他乗客からの問い合わせに対応する。運転見合わせ等の際には車両手配、接続手配、振替輸送手配等も行い、他事業者の運行情報収集も行う。
  • 運用指令
車両・乗務員の運用を監視・把握する。運転見合わせ等の際には輸送指令などと協議して予備の車両・人員手配を行い、車両故障時には乗務員への応急措置のアドバイスも行う。
  • 電力指令
変電所の動作監視、鉄道関係施設及び架線への給電状況を監視し、異常発生時には自家発電設備などからの電力確保及び電力区や請負業者などへの復旧作業手配を行う。
  • 信号通信指令
信号機、無線、CTC、踏切などの信号通信機器の状態を監視し、異常発生時には信号通信区や請負業者などへの復旧作業手配を行う。
  • 施設指令
線路、沿線施設、沿線の気象状況等を監視し、豪雨強風地震等の異常発生時に運転見合わせ手配や速度規制の指示、保線区や請負業者などへの点検や復旧作業手配を行う。
  • 貨物指令
貨物列車が運行されている指令所に配置され、貨車の回送手配、空コンテナの送配、ダイヤ乱れ時の手配等を行う。
路面電車の運転指令所

路面電車の場合、電車の運行状況を集中管理するようになったのは1980年代中期頃と遅く、それまでは主要な停留所、車庫に運転指令に関する事務所を設け、利用者の動きや発着本数などの状況を目視で監視しながら運行間隔調整、行先・系統指示を行っていた。複数個所で個々に指令業務が行われるため、運行本数の偏在が起こりやすく、電車の位置も把握できていないため、渋滞が激しくなると適切な運行指示が困難になるというデメリットがあった。

80年代中期以降は運行管理の集中化が始まったが、目視による運行管理を行っている事業者も珍しくない。