近澤徹
近澤 徹 ちかざわ とおる | |
---|---|
生年月日 | 1995年12月27日(29歳) |
生誕地 | 北海道 札幌市 |
国籍 |
![]() |
出身校 |
北海道大学 医学部医学科 札幌南高校 |
職業 | 医師, 起業家 |
団体 |
株式会社Medi Face(代表取締役医師) 株式会社Legal Doctor(代表取締役医師) |
テンプレートを表示 |
近澤 徹(ちかざわ とおる、1995年12月27日 - )[1]は、日本の医師、起業家。株式会社Medi Faceの代表取締役医師[2]。精神科医、産業医の資格を有し、AIを活用したメンタルヘルスケアサービスの開発・提供を行っている。[3]また、Z世代社員に特化した産業医事務所の設立や専門サイトにおけるコラム執筆[4]にも携わっている。近年は、大学での教育活動として、北海道大学の講義や授業に登壇し、医師のキャリアの多様性や医療×起業についての講話を行った。[5][6]
経歴[編集]
北海道札幌市出身。北海道大学医学部在学中の2020年5月、AIを活用したメンタルヘルスケアサービスの開発を目的として、株式会社Medi Faceを創業[7]。同社ではAIを活用したオンライン診療システムの構築やメンタルヘルス領域の研究開発[8]に従事している。「Choosing Wisely」キャンペーンに関連する書籍[9]においても共著者として名を連ねている。また、従来の埋没法における重瞼線の持続性に関する改良を目的とした術式について、多皮膚通糸による技術をさっぽろ美容クリニックおよび横浜TAクリニックの医師らと共同で論文を執筆し日本美容外科学会誌に投稿している[10]。一方でMetaQuotes Software社が開発したC/C++言語をベースとするMQL4のプログラミングを独学で習得し、MetaTraderで外国為替証拠金取引(FX)の自動売買システムを構築して、在学中には自ら開発したプログラムを実際に運用し、一定の収益を上げた[11]。在学中に開発したモバイルアプリケーション「GLUE」[12]は、半径100メートル以内にいる利用者同士が匿名で自由にやり取りできる近距離特化型のSNSアプリで、アプリの設計からUIデザイン、コーディング実装すべてをiOS向けプログラミング言語Swiftを用いて手がけた。GLUEは日常的に行っていた早朝ナンパ――いわゆる「朝ナン」――の体験を着想源としており、リアルタイムかつ偶発的な出会いをデジタル上で再現することを目的として設計されたという背景を持つ[13]。
2022年に同大学を卒業後、慶應義塾大学病院に入職。精神科医および日本医師会認定の産業医資格を取得、Z世代の働き方に着目した「Z産業医事務所」を設立し、AIドクターを活用した若年層社員向けのメンタルケア支援を行う。さらに、研究者として名古屋市立大学病院の客員研究員として臨床研究にも従事。北海道大学病院やNTTテクノクロスとも連携し、AI技術を活用したメンタルヘルス領域の共同研究にも携わっている。[14][15][16]
2023年には、弁護士の越水優介[17]とともに、医療と法務の連携をテーマとした株式会社Legal Doctorを共同で立ち上げた。医療従事者や患者を対象に、医療訴訟リスクやインフォームド・コンセント、医療同意代理、性被害支援などに関する法的サポートの仕組みを構築し、弁護士・行政書士らと連携した実務支援を行っている。2024年には、東京美容外科の麻生泰らとともに日韓美容医学学会(Japan-Korea Society of Aesthetic Medicine)を設立。国際的な美容医療の知見交流とアジア地域における学術連携の強化を目的に活動を行っている[18]。
複数の医療機関の経営再建や集患支援も手がけている。自身が副院長を務める日比谷セントラルクリニックでは、美容医療・メンタルヘルス・総合診療を行う医師として臨床にも関与しているほか、札幌市内に展開するFRAISE(フレイズクリニック)では統括医師を務めており、韓国式美容を取り入れた美肌治療と心療内科的アプローチを融合させたコンセプトで診療を行っている[19]。
YouTube・講演・執筆[編集]
近澤は医師・経営者として、Z世代のメンタルケアや人的資本に関する企業向けセミナーを開催しているほか、第120回日本精神神経学会学術総会では精神科医の樺沢紫苑氏と共に新しい精神科診療のあり方について発表した[20]。ストレスチェックの活用や医師の働き方改革に関する記事監修・寄稿、YouTube発信[21][22][23][24]などの活動も行っている。また、2024年には実業家向けのYouTube番組『令和の虎』に出演し、自身の事業構想やビジョンについて語った[25][26][27]。
さらに、近澤は医療とビジネスの接点を社会に伝えることを目的とした情報発信も行っており[28][29]、これまでの活動は複数のメディアでも紹介されている[30][31][32][33]。
出典[編集]
- ↑ 近澤徹 - タレントドクター公式サイト
- ↑ 近澤徹 - STARTUP DB(スタートアップデータベース)
- ↑ 津田祐慈「AI×医療がメンタルを救う 札幌出身の青年医師が起業したワケ<北のZ世代>」『北海道新聞』2024年4月11日、2025年4月21日閲覧。[オンライン版:https://www.hokkaido-np.co.jp/article/996445/]
- ↑ ストレスチェックの活用方法を産業医が解説 - ストレスチェッカー(2024年1月)
- ↑ 北海道大学の講義に登壇:医療とキャリアの多様性について - note(2023年)
- ↑ 北海道大学 医療AI特別セミナー - 北海道大学大学院医学研究院 医療AI研究開発センター(2023年)
- ↑ 医師の起業、AIでメンタルケア支援 - 日本経済新聞(2023年6月8日)
- ↑ 若手医師、AIでメンタル不調予測 - 日本経済新聞(2023年6月12日)
- ↑ Choosing Wisely Japan Student Committee 著『私にとっての“Choosing Wisely” 医学生・研修医・若手医師の“モヤモヤ”から』荘子万能・小泉俊三 編、金芳堂、2019年12月31日初版第1刷、ISBNなしESSAY 19所収。[発行所公式サイト:https://www.kinpodo-pub.co.jp/]
- ↑ 多皮膚通糸埋没法: 重瞼線長期継続のための理論と実践 - J-GLOBAL(著者:久門田詳、前田翔、近澤徹、2021年)
- ↑ 転びながらも歩き、㈱北加伊道に辿り着いた4人の物語【後編】 - くらしごと(2021年7月9日)
- ↑ GLUE - 半径100mのコミュニケーションアプリ - 公式サイト
- ↑ 好評につき増席!!未来を覗けるスタートアップピッチイベント~DX編~【earthkey pitch vol.28】 - Peatix(2021年3月24日開催)
- ↑ 令和5年度 北海道大学病院 精神科疾患・神経内科疾患における顔動画・音声・ 脳画像の AI 解析 - 北海道大学病院(2023年6月)
- ↑ 活動紹介 - 北海道大学 医学AI研究推進センター(2024年閲覧)
- ↑ NTTテクノクロスとMedi FaceがAI技術によるメンタルチェックサービスの精度向上に向け共同実験を開始 - NTTテクノクロス(2023年7月28日)
- ↑ 医師 近澤徹 | 越水法律事務所 - 越水法律事務所公式サイト(2024年4月閲覧)
- ↑ 常任理事団 - 日韓美容医学学会 | JKSAM
- ↑ 統括医師 近澤徹 - カンナムオンニ
- ↑ 日本精神神経学会総会 | AIを使ったオンライン,メンタルチェックの可能性:「AIドクターMente」を6カ月運用して - J-GLOBAL(著者:樺沢紫苑・山崎清裕・近澤徹、2024年)
- ↑ 増える詐欺師たち!カモられる医師が続出!【ドクターA(麻生泰)】 - YouTube(ドクターAチャンネル、2024年)
- ↑ AI診断、オンライン診療が切り開くメンタルの未来|YouTubeライブ【精神科医・樺沢紫苑】 - YouTube(2024年)
- ↑ 「顔は嘘をつけない」AIドクターによるクラウド診断"Medi Face"で早期発見・見逃さないメンタルチェックを。 - YouTube(株式会社Wellness、2024年)
- ↑ 医師起業家が考える人的資本経営の重要性とは|株式会社 Medi Face 代表取締役 近澤徹さん - YouTube(株式会社Wellness、2024年)
- ↑ 【前編】「まず勉強しろよ」現役ホストの医学部生に虎が吼える。カンボジアに学校を建て、子どもに教えられる大人を教育したい - Youtube(青い令和の虎チャンネル、2024年10月14日)
- ↑ 【後編】「絶対に無理だろ」虎の猛攻に対し男は… カンボジアに学校を建て、子どもに教えられる大人を教育したい - YouTube(青い令和の虎チャンネル、2024年10月16日公開)
- ↑ 【医療系版 令和のウラ&楽屋トーク】カンボジアに学校を建て、子どもに教えられる大人を教育したい - YouTube(青い令和の虎チャンネル、2024年10月)
- ↑ 自費研\トークセッション!/【加藤浩晃先生プロデュース】医療DXで変わる医療・ヘルスケアの未来 - 自費研online(2022年11月)
- ↑ 第127回 文天ゼミ「AIメンタルヘルスケアの可能性」 - Peatix(2023年12月16日開催)
- ↑ 医療とビジネスのあいだで新たな価値を創出する - ZERO GATE(2023年)
- ↑ 医師×起業=社会を変える選択肢に - note(Wellness Doctor、2023年)
- ↑ 株式会社Medi Face・近澤 徹さん【前編】/HOKKAIDO STARTUPS SELECTION - YouTube(HBC北海道放送公式、2023年)
- ↑ 株式会社Medi Face・近澤 徹さん【後編】/HOKKAIDO STARTUPS SELECTION - YouTube(HBC北海道放送公式、2023年)