辺境警備 前史〜銀のイリュージオ〜
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『辺境警備 前史〜銀のイリュージオ〜』(へんきょうけいび ぜんし〜ぎんのイリュージオ〜)は、紫堂恭子の漫画作品。
『月刊ミステリーボニータ』(秋田書店)にて2025年6月号(2025年5月7日発売)[1]より連載中。Web媒体であるチャンピオンクロスでも掲載されている。単行本は既刊1巻(2025年11月時点)。
紫堂恭子の描いた『辺境警備』と同じ世界を舞台に、『辺境警備』より十数年前の時代を描く。
あらすじ[編集]
小さいが活気ある炭鉱町で暮らすクリスと幼馴染のリュナ。
ある日、軍人の一行がリュナの母を訪れ、リュナの引き渡しを要求してきた。そして、祭りの日の夜、リュナは姿を消した。
リュナが書き残した「神聖銀鉱山」という文字を手掛かりに、クリスは商船に密航し、神聖銀鉱山のある港町の1つを訪れ、そこで第4王子トレラントの知己を得る。
8年が経った。その間、クリスは鉱山で働いて資金を貯めては、リュナを探す旅に出るということを繰り返していた。リュナ探しの旅はのべ3年もに及んだが、手掛かりはまったく掴めなかった。トレラントからは、リュナがアンディウル王国国王の庶子だったのではないかと調査と推測を知らせる手紙が届いていた。
登場人物[編集]
- クリス
- 父母妹と炭鉱町で暮らす少年。第1話時点では10歳。父のような鉱山技師になるべく日々勉強をしている。
- チャンピオンクロスの紹介文が「ルナ」だったり(2025年12月5日時点)、1話掲載時の扉ページのアオリ文句では「ルカ」[2]だったりする。
- リュナ
- クリスの幼馴染の少女。母と2人で暮らしていたが、祭りの日に突然に姿を消す。町民たちはリュナの母が旅芸人と駆け落ちして町を出たなどとも噂したが、小さくなって譲る予定だった服や靴も持ち去っていたことから、クリスは無理矢理に連れ去られたと推測する。
- アンディウル国王の庶子の1人であり、政略結婚等に用いるために集められたのではないかとトレラントは推測している。
- アイラ
- クリスの妹。しっかり者。リュナがいなきなった際には、町の外門の近くに落ちていたリュナの服(リュナの成長に伴い着れなくなったため、近所の娘に譲渡予定)を拾い、クリスが町を出るきっかけを作る。
- その迫力はサウル・カダフをして思わず最敬礼をさせるくらい。
- サウル・カダフ
- 大国であるルウム王国の若き軍人。階級は少尉。
- 『辺境警備』の主人公の1人。『辺境警備』では、かつては優秀な軍人とされていたが、髭を蓄え、女好きでサボりたがりのダメ中年「隊長さん」。『辺境警備』後を描いた『虚妄の女王~辺境警備外伝~』では軍団長として切れ者の姿を見せている。
- トレラント・レクサルジェン
- アンディウル王国第4王子。リュナの異母兄になる。兄王子には見下されている。
- 何事にも消極的で引きこもりがちな生活を送っていたが、10歳でリュナを探して王国の兵隊に突っかかっていったクリスに衝撃を受け、王家の屋敷に侵入(重罪になる)しようとしたクリスを助ける。
用語[編集]
- 神聖銀(セライア)
- 銀とは別物。希少な鉱物であり、金や銀に勝る価値のある貴金属。鉱山は世界にいくつかある。
- 魔物が好むために、鉱脈を探すのに魔物が利用されている。
- 本作よりずっと過去の同一世界を舞台にした紫堂の漫画『グラン・ローヴァ物語』では小瓶に入った神聖銀の粒で城が買えるとも言われていた。
- 銀港
- 神聖銀を輸出している港の総称。
脚注[編集]
- ↑ “「海が走るエンドロール」海の卒業前の番外編 「辺境警備」の前日譚描く新連載も”. コミックナタリー (2025年5月7日). 2025年12月3日確認。
- ↑ “「辺境警備 前史~銀のイリュージオ~」扉ページ”. コミックナタリー. 2025年12月5日確認。