超人S氏の奮戦
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『超人S氏の奮戦 ―花の2回目人生―』(ちょうじんSしのふんせん ―はなの2かいめじんせい―)は、作:どおくまん、制作:どおくまんプロによる漫画作品。
『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて、1993年26号から1995年3号まで連載された。話数表記は「その〇」、全70話。単行本は全5巻。
中年男性サラリーマンが、中学生時代に戻り、人生をやり直す漫画である。
あらすじ[編集]
登場人物[編集]
- 山海 和人(さんかい かずと)
- タイトルロールの「S氏」。妻・花子、息子・達夫、母親と暮らしている。
- 竹中
- 駅ホームから転落し、結果的に山海に命を救われたことになる老人。山海に謝礼として芦屋の1500坪の大邸宅(推定評価額50億円)を譲る。
連載の経緯[編集]
『週刊少年チャンピオン』で『怪人ヒイロ』を連載中にどおくまんプロの1人でもあった実弟を亡くしたどおくまんは、連載終了後、漫画を描けなくなり、どおくまんプロも小池たかしとみわみわに任せる形となった[1]。どおくまんプロは『なにわ遊侠伝』でヒットを飛ばし、大手出版社からの執筆依頼も受けるようになり、堅調であった[1]。秋田書店からの依頼により、『週刊少年チャンピオン』での連載を三度始めることになったのだが、どおくまん本人は作画をするつもりはなく、小池とみわみわもどおくまんプロの仕事で忙しいので新連載を手伝う余裕は無かった[1]。そこで、どおくまんプロでアシスタントをしていた人物の中で一番できる人にやる気があるか問うたら好返事がきて、本作の制作となった[1]。
本作では、どおくまんがストーリー、プロットを考え、コマ割りも行い、コマの中に絵を入れるだけの状態にして描かせてみたのだが、どうしてもどおくまんの思う「主役の顔」や動きが描けなかった[1]。『暴力大将』の最初の担当編集でもあった編集者に連載打ち切りを宣告されることになったが、どおくまん自身は「編集者のマンガを見る目があった」と納得して打ち切りを受け入れている[1]。