赤坂サウナ店火災
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| 赤坂サウナ店火災 | |
|---|---|
| 現場 |
「SAUNATIGER」 北緯35度40分9.4秒 東経139度44分11.5秒 |
| 発生日 |
2025年(令和7年)12月15日 午後0時15分頃 (JST) |
| 類焼面積 | 約10 m2(店舗の一部) |
| 原因 | 捜査中(業務上過失致死容疑で捜査) |
| 用地 | 個室サウナ(特殊建築物) |
| 死者 | 2人 |
| 負傷者 | 0人 |
赤坂サウナ店火災(あかさかサウナてんかさい)は、2025年(令和7年)12月15日に東京都港区赤坂6丁目にある高級個室サウナ店で発生した火災事故である。
利用客の男女2名が死亡し、施設の安全管理体制や設備の重大な不備が指摘される事態となった[1]。
事故の経緯と要因[編集]
2025年12月15日午後0時15分頃、東京都港区赤坂6丁目にある地上5階建てのビルに入居する個室プライベートサウナ「SAUNATIGER」(サウナタイガー)の3階個室内から出火。サウナ室内の座席や壁の一部が焼けた。火は約1時間半後に消し止められたが、個室内にいた30代の夫婦2名が救出され、搬送先の病院で死亡が確認された[2]。
警視庁および東京消防庁による現場検証の結果、極めて劣悪な安全管理実態が判明している。
- ドアノブの脱落
- 消防が到着した際、サウナ室の出入り口についていた木製のドアノブが内側・外側ともに外れて床に落下した状態であった。これにより利用客が自力で脱出できず、室内に閉じ込められた可能性が高いとみられている[3]。
- 非常ボタンの機能不全
- 室内に設置されていた非常用通報ボタンは、利用客によって押された形跡があった。しかし、外部に異常を知らせる受信盤の電源が約2年前から切られた状態で放置されており、事務室の受信装置に通報が届くことはなかった[4]。
- 脱出の試行
- 室内には熱くなったサウナストーンをタオルで包み、窓ガラスを叩き割ろうとした痕跡が残されていたほか、犠牲者の手には扉を強く叩いたことによる皮下出血があった[4]。
捜査・対応[編集]
警視庁捜査1課は、設備不備を放置したことが死亡に繋がったとして、業務上過失致死の疑いを視野に店側の管理体制を詳しく調べている[5]。
運営会社は「多大なるご迷惑とご心配をおかけした」として謝罪し、当面の間、営業を無期限停止すると発表した[6]。
脚注[編集]
- ↑ “個室サウナ火災 死亡の男女は出入り口付近で折り重なるように倒れ…”. FNNプライムオンライン. (2025年12月15日) 2025年12月19日閲覧。
- ↑ “非常ボタン“電源切れ”?“ドアノブ”外れ落下 サウナ火事 亡くなったのは30代夫婦”. ABEMA TIMES. (2025年12月17日) 2025年12月19日閲覧。
- ↑ “赤坂の個室サウナ店で火災、夫妻が死亡…ドアノブ外れ閉じ込められたか”. 文春オンライン(時事通信引用). (2025年12月17日) 2025年12月19日閲覧。
- ↑ a b “〈赤坂・高級個室サウナ火災〉夫婦2人死亡 非常ボタン不作動2年”. coki. (2025年12月19日) 2025年12月19日閲覧。
- ↑ “【解説】サウナ火災…元捜査員「業務上過失致死を視野に捜査」”. FNNプライムオンライン. (2025年12月17日) 2025年12月19日閲覧。
- ↑ “「月額39万円」高級サウナで火災、利用客2人死亡 運営会社が謝罪”. ライブドアニュース. (2025年12月16日) 2025年12月19日閲覧。
関連項目[編集]
- ホテルニュージャパン火災
- 有楽町ビルヂング - 1968年にビル内のサウナ店で火災が発生し、3名が一酸化炭素中毒で死亡している。